2011年8月30日火曜日

踊る指・舞台は指板

2011年05月07日の日記より、、

朝から、第一ファルセータの第一コンパスの足りなかった音を修正、
大切な出だしだというのに、もう10ヶ月も間違えて弾いていた。。
このあとの部分もおそらく修正に修正を重ねる日々だろう・・・

この魔性のアレグリアスの、何度も聞いて採ったはずなのに、未だに修正を加え続けねばならないトリッキーなメロディに改めて舌を巻く。

と同時に、なぜこんなにも、この曲にとりつかれてしまったのかを顧みる。

初対面から、惹かれたのは、間違いない。

まだ、アレグリアスのコンパスさえもなんだかあやふやだった3~4年前、、
そんな自分にも、この曲は、笑って引きずり込んでくれた。。

トリッキーなメロディラインは、パルマを叩いていても、持っていかれるほど複雑なアセントの位置取りなのに、聞いているとめちゃくちゃ楽しい。

だまされているのに、笑ってしまう。。
ルパン三世にオレオレ詐欺をくらっている・・・
そんな感じだ。。

それなのに、要所要所で非常に心地よいサウンドで、吸い込まれ、うっとり聞き惚れていると突然また、引っかけられてしまう。

そんなこちらの右往左往を、にたり顔して弾きながら楽しんでいるマノロ・サンルーカル大先生のドラえもん?みたいな指は、踊り狂っているのだ。

指板という舞台の上を、、、


ようやく採り終えた、第三ファルセータまでを、繰り返し練習しながら、、、

家中至る所にある針無し時計(12,3,7,8,10のアセント表記のみ)を、一日中見ながら、指さし確認して採ったメロディを口ずさみ、収穫した音たちがコンパスから外れていないかを確かめ、、、

この魔性のアレグリアスの蟻地獄の深淵にさらに一歩ずつ近づこうともがき苦しむ。

だが、その中心には、とてつもない和が待っている。

邪(よこしま)だが和をもとめる邪和弦人には、この世のものとは思えぬ楽園が、、、、

おいでおいでと手招きしている。。

自分自身、身体を使っておどることはできない。。
フィン・デ・フィエスタで引っ張り出されても、せいぜい、仮面ライダー1号の変身ポーズマルカール?でお茶を濁すのが精一杯だが、


指よ踊れ、、指板の舞台で、、、、

今から遡ること26年まえ、、恩師、飯ヶ谷守康先生には、スケール練習などで、「踊るな!(指をばたばたさせるな!)、弦から1mm浮かせばちゃんと弾ける、、パコのように指が動いていないように見えるくらい、無駄な指の動きをやめるようにしなさい、、、早いピカードなどでは、致命的な欠点になる!!」と注意された記憶が蘇るが、、、

でも、この曲は弾いているだけでその指さばきは、踊っているように見える。。

やっぱり、こんな風に踊りたい・・・

マノロ・サンルーカル大先生のように、、、




だが、あまりの陶酔で、ヨダレと眉毛?だけは、滴り落ちてしまわぬように、、、

2011年8月23日火曜日

メンズしゃもじ

ふと、久々に徘徊した立川駅北口の、出会いの広場、ダイソーで彼と目があってしまった。。 うちにいる、「根性の炊飯器くん」の、、、 もしかしたら一生のお友達になるかも、、、


連れて帰ってきて、すぐに命名、、、 「メンズしゃもじ」
(彼の本名はSTANDING RICE SCOOP うまれは中国) しょせん、エロアホな脳内で駆けめぐる閃きとは、この程度・・・ だが「根性の炊飯器くん」http://guitarraskull.blogspot.com/2011/06/blog-post_14.htmlもにたり顔のようである・・・

2011年8月13日土曜日

軌跡を奇跡に・・

2011年05月04日の日記より

ライフワークアレグリアス・・

はじまりは、この映像からだった・・・・



La Puerta Del Principe
その音争奪戦の歴史(おおげさかっ?)を振り返ると、泣けてくる・・・


2008年12月30日 D調アレグリ・・ (mixy日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1037423834&owner_id=7024298

2010年7月4日 ライフワーク・アレグリアス
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/07/blog-post.html

2010年8月16日 サン数・ドリル(夏休みの宿題)
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/08/blog-post_26.html

2010年8月27日 呪文・おるぐぐっっ!
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/08/blog-post_30.html

2010年8月28日 Flamenco Watch
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/10/flamenco-watch.html

2010年9月5日 自己嫌悪
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/10/blog-post_09.html

2010年9月6日 発見・・・・ (mixi日記)
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2010年9月11日 五拍目のベース音・・ (mixi日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1580068062&owner_id=7024298

2010年9月18日 七拍十日
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/10/blog-post_14.html

2010年10月5日 5拍20日(復活の日)  (mixi日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1596018930&owner_id=7024298

2011年4月12日 カラスコハンガー (mixi日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1705076689&owner_id=7024298

2011年4月30日 佳境を超えて・
http://guitarraskull.blogspot.com/2011/08/blog-post.html

2011年5月2日 踊るように弾きたい
http://guitarraskull.blogspot.com/2011/08/blog-post_08.html


2011年5月4日 発見・・・ (mixi日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1716096016&owner_id=7024298


だが、2011年5月4日、午前2時過ぎ、、第三ファルセータ最後のピカードが、16連ではなく3連+19連=22連(裏半拍3連+1拍6連X3+1)で有ることをようやく突き止め、ようやく形になった。

たった3分半ほどのこの曲の耳(目)コピーに、こともあろうに、10ヶ月を費やす・・・

長かった軌跡・・・・長すぎた・・・ あまりにも複雑な音採りの旅は、手こぎボートで、世界一周に挑戦みたいなほど、困難をきわめた。。



この苦労の耳目コピーの「軌跡」を、「奇跡」に変える為に、、さらなる弾き込みが必要なのは、言うまでもない。。。まさにライフワーク・アレグリアス・・・


今月号のPASEOのサンルーカル大先生の弾く姿は、余りにも神々しい・・・

ここがゴールではないっ!ここからがはじまりだっ!

2011年8月8日月曜日

踊るように・弾きたい・・

5月2日の日記より

La Puerta del Principe(踊)











音が、

踊っているように、、、

弾きたい、、、、

2011年8月1日月曜日

佳境を超えて

4月30日の日記より、、

昨年の今(2010年4月)ぐらいからだったろうか、、、

音をとりはじめたのは・・・

それ以前に一度断念していた、この難曲、、、


Puerta del Principe

カルロス・サウラ監督のフラメンコをみて、一発で、虜になったモノの、
あまりのアセントはずしに、さじをなげたが、、、一念発起し、もう一度拾い直しはじめた。。


第三ファルセータの、5コンパス目までは、昨年中になんとか、目処がついたものの、その先のコンパス外し?が、やっかいで、また宙に浮いたまま、ギター騒音苦情問題、退去通告、引っ越し、新居での防音処置にかまけて、まったく進展していなかった。

が、そこまでの部分は練習メニューのほぼ上位にあったため、だいぶ弾けるようには、なってきていた。。


もう数ヶ月、第3ファルセータの5コンパス目でとまったままのライフワークアレグリアス、、、
4日まえから、この第三ファルセータの第6、第7コンパスに挑む。。。

6コンパス目からの耳・目コピーを今朝からようやく着手しようとしたが、5コンパスめの3,4,5拍目のフレーズが違うことに気づき、、、

この3拍とるのに、30分を要し、、、

最初に聴いたときから、この曲のもっとも難しい部分かなと思っていただけあって、簡単には採れない。

だが、三日目、ようやくこの2コンパスの解析ができた。

コンパス外し?もしくは、5拍の中に7つの6連符?みたいな感覚でとりはじめたが、何のことはない、、ちゃんと楽譜にかけるリズムだ。。

6連符が3拍の中にきっちりおさまっている。

改めて画用紙の切れ端にアナログ時計を殴り書きして、いつものように指でたたき、頭をフリフリ本当に一拍ずつ、何百回も聞きながら、見ながら音をさぐっていく。。

「フラメンコ」(映画)のDVDではこの部分はほぼマノロ先生の恍惚の表情どアップに終始し、指が写っていない。。

だが、上の画像では、ほぼ最後まで、先生の指使いがわかる。一旦確定したポジションを上の画像を見ながら改めて修正を加えていく。

この佳境をこえて、第3ファルセータの第10から第15コンパスまでは、このアレグリアスの曲中、もっとも美しく、官能的なメロディとなる。。。

佳境を頑張って超えたご褒美だ。。

本当に美しく、そして、楽しく、練習していても、まったく苦にならなず、ギターオタク羨望の究極の難曲も、もうすぐゴールが見えてきそうだ。。。

この第3ファルセータがおわると再び、歌が入って来るが、その後ろで先生が、第二ギターをバックに、またとてつもないパッセージをこまごまと弾いている。。

コレを弾きながら、歌って、なおかつ最初から、最後まで、足でアセントを刻もうとすると、、、

やはりこいつはライフワークだ。。。

とりあえず、第三ファルセータまで採り終われば、形にはなる。。。

一年かかった耳目コピーと指への習熟・・・

この絶世の美アレグリアスは、その緻密な音の構成、これぞフラメンコな奏法、官能的な甘いメロディ、メジャーとマイナーの混在、楽しいカンテとハレオ、ギターオタクのコピー魂をくじくアセントのトリックからして、自分の知る限りもっとも耳に残る偉大な名曲だ・・・・

マノロ・サンルーカル大先生の偉大さを痛感しながら、一粒ずつ、収穫したばかりの音達を噛みしめて、指板に植えていく連休初日・・・

ギターをやっていて本当によかったと思える・・・

らつぉべかいっ!けねかぽてかててひぃたぁの?いやじょ?

カラスコさんと歌い方が違う・・・

最初に覚えたカラスコさんの歌い方でうたおう・・・

んん・?よくみたら、、、右から4人目、、、カラスコさんのアクションそのまま?これは、ディエゴ・カラスコさんか???

追加参考動画



さらにおまけ、、
カラスコハンガー
3拍とるのに、30分を要し、、、ため息付ながら、洗濯物を干しに上へあがって、、、

二ヶ月前にようやくお日様で洗濯モノが干せると、意気揚々と100均で買ってきた、風ですっ飛ばない、挟み込み型のハンガーで、黒いワイシャツを干していたときに、、、ふと、、、、

ディエゴ・カラスコさんが舞い降りてきた・・・





もう二ヶ月もこのコンパスの達人と一緒にくらしていたのに、ちっともきづかなかった・・・



なお、この動画はYOUTUBEから、著作権に関する注意文書がきてしまったため、近日中に削除の可能性あり・・とおもったら、、いつの間にか、広告が勝手に入るようになって、その後特に警告がないため、とりあえず、そのまま、、