2010年3月27日土曜日

●新?スペイン語辞典




新スペイン語辞典 研究社




YAHOOオークションで900円で落札。カバーには定価5000円とかかれているが1992年発行のものだ。手垢もついていないほぼ新品の辞書を手にしながらオークションに感謝。
他にも、安いのは300円くらいから数多く出品されていたが、これを選んで落札したのは、カタカナ発音記号記載とあったからだ。

意味を知ることも大事なのだろうが、それよりも、今は発音が知りたい。

この三年収集したひらがな・かたかな歌詞をエクセルに入力しはじめたのがひと月ほど前だろうか?

歌い手さんからおそわったとおりに書き殴ったメモもあれば、パルマ・ハレオクラスでわたされたスペイン語の歌詞にルビを振ってあるものも、、、

それを清書するつもりでエクセルに入力しているうちに、よく聞く歌を耳コピーしはじめる。だが、耳コピーしたものをひらがなに置き換え、それをスペイン語の解る人にみてもらったら、意味が通じることも有れば、なんじゃそれは?と怪訝な顔をされることもある。

そう聞こえるんだからしょうがない、、、て開き直ろうかともおもったが、スペイン語になっていないのではやはりなんだか寝覚めが悪い。

踊り手さんと、自分が一対一で歌い手がいないときのために、歌えるようになりたいと思ってはいるが、踊り手さんがスペイン語ぺらぺらだと、やはり、変態的な歌詞を大声でがなるのも躊躇する。

ほとんど「にゃー!!」と唸っているだけだからあんまり関係ないかもしれないが、それでは進歩がない。。

少しずつでも極力正確な発音に近づけてたくなってきた今日この頃。

いままでいい加減だったものが、若干それっぽく聞こえるように歌えそうな気がしてきた。聞いていても歌詞がないので歌えないと思っていた部分を耳コピーする意欲も少し高まったのは、わずかな進歩かもしれん。


でも結局入力はひらがななんだが、、、、
アセントがわかるように、以前はひらがな歌詞に赤ボールペンで○をかいていたが、エクセルでは、その文字だけ太く、そしてちょっとフォントの大きさを大きくしてみる。。

極力1コンパス1行になるように、、、

作った直後に訂正が入るとめんどくさいからまた印刷し直す。
ギターケース携行用と、手帳挟みこみ用、、、二部を印刷かけなおすので、10回訂正かけると20枚の紙が無駄になる。

エコではない気がするが、しょうがないか、、、

今日までの成果、、、

Alegrias Tarantos Tientos Solea Tangos de Malaga Garrotin Guajiras Caracoles Tanguillos Fandangos ミラ・ラ・カラ パサ・ラ・ヴィーダ

一曲仕上げるのに、ともすれば、一晩かかってしまう最大の原因は、アセント文字をでかくして、太文字にする強調の作業が手間かかりすぎだわさ。。
だが、これをおこなうと歌うときに非常に重宝する。。

この作業の繰り返しで、歌えるようになってきた部分も数多い。



どうしてもうたえなかったパサ・ラ・ヴィーダ、、、
歌い手さんのアセントを文字に置き換える作業をへて、ようやくなんとなくくちずさめるようになったきがする。。。字が余る醜態が減ってきた。

ああああ※マークのうしろに まぁ ぇば! が隠れちまっている。。

また印刷しなおしか、、、↓

A4一枚の両面に8曲を印刷しようとすると、印刷にもテクニックが必要だ。
それを二枚つなぎあわせて最大16曲、、読経するお坊様のようにたたみ方を工夫すれば、ギターネック裏に仕込んだ、チューナー兼用譜面クリップに16曲収容が可能だ。。

歌えるかどうかは別にして、、、

2010年3月26日金曜日

◆ガットギター回顧①「私だけの十字架」



ガットギター回顧①
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私だけの十字架

風が吹けば港に
船は帰りくるけど
若い愛をかわした
笑顔二度と見えない
あの人はあの人は
丘の白い十字架

  星の揺れる港を
  ふたり見てたあの日よ
  肩に受けた口づけ
  愛の形見消せない
  あの人はあの人は
  私だけの十字架

陽ざし揺れる港を
船ははなれて行くけど
愛の祈りかわした
声は二度と聞けない
あの人はあの人は
風と語る十字架

作詩:尾中美千絵 作曲:木下忠司 編曲:青木望
歌 :チリアーノ
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(上の動画では、ギタリストのルナ憲三さん自身が歌っている)


ガットギターにはまりだしたガキンチョすかる、、、

幼稚園、、、小学校2年くらいまではピアノを嫌々習わされていた。
(今思い返すと、この幼年期にやらされていたソルフェージュなるものが、カンテ伴奏にとてつもなく役にたっていることを考えると、両親、特に母に感謝せねばならない)

みずから、好きな音楽を物色し始めた小学校高学年あたり、フォーク、ニューミュージック、ロック、ポップス、演歌、メタル、、etc、、いろいろ聞いた。。。いろいろ聞いて、、耳に入ってくる音の中で、、、自分の中で感動とともにその音色の虜になったのは、 民放TVで、小学生の自分にはその内容がちょっと難しかった刑事ドラマ、、

特捜最前線のエンディングテーマ、
「私だけの十字架」だった (本放送ではチリアーノという人がうたっている)

そのガットギターの音色の美しさ、はかなさに、ヤラレタ。。

ガキのくせにずいぶんマセた嗜好だったかもしれない。

そのギターのかっちょよさにジーーーんときたのだ。

当初は、これが、フラメンコギターだと思っていた。


後に、ほんの少しずつガットギターのことがわかるようになってきて、、これを弾いているルナ憲三さんが特捜最前線本編に登場し、間違いなくクラッシックギタリストで有ることを確認した。。。

彼のラスゲアードはバリバリのフラメンコではなく、クラッシクギタリストのそれであった。

しかし、当時の自分にはそんなことはわからず、コレはフラメンコなのか?もしれないと小学生ながら思ったことを思い出す。

現在にいたるまでの長い道のりの魁(さきがけ?)だったのかもしれない。

質屋さんで買ってもらった5000円のクラッシックギター「高千穂」、、、、

最初のギターのラベルに記載された、、、、、「高千穂」

現在でもたまにYAHOOオークションでみかけると、一本目のそれを懐かしい目で追ってしまう。

ギタリストなら誰しも一度は弾いたことのある?「禁じられた遊び」をつま弾いては、
荘村清志氏の「ギターを弾こう」を欠かさず見ては、真似していた。。

時代は、、白亜紀?いや 昭和50年頃、 1975年頃、、、すかる11歳の頃のことだった・・・

2010年3月19日金曜日

♪ジャレルマン[29歌]

(デビルマン替え歌シリーズ第二十九弾)
(作詞・コンデとじゃれるすかる) 

ジャレルマン(じゃれる男)のうた

♪ あれはぁ 誰っだっ 誰っだっ 誰っだっ
♪ あれはぁ じゃれっるっ ジャレッルッマァーーーン
♪ ジャッレーールマァーーーン

♪ 自虐ぅの魂ぃ 振りぃかぁざしぃーーー
♪ 戦ーーう事にぃー つぅーかぁれたとっきっはーーー

♪ コンデと一緒にじゃれるのさー、
♪ 時が経つのも忘れるまでー、、
♪ ふとした瞬間突然にぃ、、、
♪ オサレなコードが生まれるのぉ、、、、

♪ あーーーく魔のあーそびぃーーーー
♪ おーぼーーーえーーたのーーーー

♪ ギターとぉーーー じゃれーるぅーーーー
♪ ジャレルマァーーーーン、 ジャ・レ・ル・マァーーーーン

----常に自虐ネタばかり考えながら、戦う日々(伴奏修行)に疲れたとき、おもむろに誰かのために弾く、練習ではないギター=「ソロギター」や「新規ファルセータ仕込み」をごく希にひきながら、いま唯一相手をしてくれる愛器コンデちゃん(ギター)と戯れ、それを最近の心休まる癒しとしながらも、突然弾き間違いなどで偶然生まれ出たオサレな和音に身をのりだしてよじらせ悶絶しながら自己満足、及び自己陶酔し、それを何とかオリジナルファルセータの形になるまでもっていき翌朝にはぽっくりそれをわすれてしまい、またまた1からやりなおして思い出して、それを動画に残しておけばよい物を、面倒くさがって、指と身体と脳に覚え込ませるのに、とにかく弾き続けては、眠りこけて又忘れる日々を4日くらいこなしてからやっとものになっていくその唐変木を地でいく回りくどくてポリシーにあるまじき非合理的なやり方を今だにくりかえしているちょっと根暗な変態エロアホギターオタクの己への自戒をこめて、自らに捧ぐ---

[注釈]
●じゃれる---まつわりついてふざける。これを書いている現在も、ギタースタンドのうえから、「最近あそんでくれない(悲)」とコンデちゃんがこちらを上目遣いに伺っている。。。

●自虐の魂振りかざし---ちょっとした空き時間でも自虐ネタを考えてしまうことになれて、まったくむだかと思いきや、それが自己反省の格好の形になっていることに最近気づき、これはこれでアリな復習方法であるという結論にいたり、今後もこの手法を継続させることが望ましいのか?と思う、もしかしたら本当に超ドマゾなすかる式自虐勉強法を実戦するその様。

●戦う---弾いて反省、復習して反省、予習して実戦で弾いてまた反省、、、なんだか今は、戦時中と言う言葉が脳を駆けめぐるようである、

●コンデ---フラメンコギター。すかるの愛器 コンデ・エルマノスA27のこと。「ボンッ・キュ・バーーーン」という擬音がきこえてくるほどものすごいくびれのナイズバディだが、なぜか6等身なアンバランスで、首の長さが32cmもある。。カップ数値は不明だが胸の中央にはなぜか、大きな穴もあいている。。若干サンバーストがかって、色白とはいいがたい。頭のうしろと、おしりのあたりに尊敬するギタリストのサインがあるが666ではないので悪魔の子でもない。大切に愛でるととてつもなく切ない声で、時に激しい雄叫びで鳴いてくれる。。ちなみに手足は無い。アクセサリーは電子チューナーという名のイヤリング一個と、カポタスト(セヒージャともいう)という名のネックレスのみである。

●オサレ---あまり聞かないが、どこかで聞いたことがあるような心のヒダをぶるぶるさせるようなコードもしくはコード進行。9thの音が当てはまる場合が多いような気がする。。
先日弾いたソレアの締め歌のファイナルシエレのラス前コードも、本替え歌シリーズの原曲、デビルマンのうたのコード進行の要であるナポリの6度=B♭でとどめをさして、完全に自己満足で意気揚々と締めた。こういうときだけは、あんまり好きではないが、最後に締めた直後に軽~く右手をあげてしまう。。。大きく手を挙げるのは照れくさくて性に合わない。

●悪魔の遊び---カラオケに3時間入って弾いていても、あっという間に時間が過ぎ去り、なんでこんなに時の流れは早いのか?と思うほど、人の人生を食ってしまう悪魔の遊び、、、それがギターとともに過ごす時間、であることをわかっていながら拒絶できない麻薬のようなもの。。。
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★★★今日のひとこと★★★
歌部分はカンテの人に、、エスコビージャはバイレの人に、、
ファルセータはギターの人に、、、テンポをまかせるべし、、、
by愛しの尊敬するアネサン
▼▼▼この言葉、、はバイレとカンテのテンポ感の違いの溝をどうやって土盛りして平らにならすか?という質問に対する、歌って踊れる大先輩からの回答であった。しかし、別の歌って弾ける大先輩は、「踊り手さんが、お客様に最も近い、舞台の最前列に居るのだからその人に絶対に恥をかかせてはならない。よって、ある程度カンテを聞きながらもテンポは踊り手に合わせるべき、、、、」
という愛のご助言も賜っている。。どちらに合わせるかは、そしてそのテンポの違う溝をどうやって埋めるか?は、、、その場の状況、立場、優位性、歌の質、踊りのノリ、曲種、自分のテクニック、センティード、踊り手歌い手の気合、技術、感覚、そして通訳ギタリストとしての役割、及びその効果と実戦方法など多角的な見方をふまえて、経験と勘から自分で探りあてていくのが好ましかろう。。。

2010年3月14日日曜日

●第一次カラコレス大戦勃発

きっかけは、それまで敵対するとはおもっていなかったカラコレスから
突然の領空侵犯を受けたその日からはじまった。
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▼カラコレスの逆襲▼(2009年10月9日の日記より)
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/01/blog-post.html

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▼カラコレスの追跡▼(2009年10月12日の日記より)

うちにある動画フラメンココレクション、、、カラコレスは3曲しかない、、、
★Bile Flamenco DVD Vol,1 一曲目、、(B=Marina Variente)
★フラメンコ舞踏選曲集(フラメンコ舞踏の魅力シリーズVOl,1)前編4曲目、、(B=La Tona)
★フラメンコの王女達Ⅱ(フラメンコ舞踏の魅力シリーズVOl.9)5曲目、、(B=Miraglos Mengibar)

今回コンパス譜書いたのはBileFlamencoの奴だが、他の二曲は、やはり、構成はもとより、歌寸法、も歌詞も違う。
A調で弾いているもの、、おったちギターで弾いているモノ、、さまざまだ、、あたりまえか。。
この領空侵犯したカラコレス、、追跡開始直後にその苦難の予想が容易にできるシロモノダ。。
何とか迎撃する手段を模索しないと、、、

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▼カラコレス地獄▼(2009年10月12日の日記より)

土曜日の練習会でホスト役のプロギタリスト・K先生がのたまう。。。
「オレはふり見れば伴奏できるよ。。。。」

すげーーーー。
振りを見ただけで、おそらくK先生の頭の中には、歌詞とメロディがうかんできているのだ。。。

すげーーーーー。
歌を覚えることも重要だが、今回は、最初から固定されて変更不可な振りに歌をあわせるという目先の目標がある。
ならば、歌えなくても、振り見て、メロディさえ浮かんでくれば、にゃー語でなんとかなる。
K先生が運良く、このカラコレスを伴奏してくれたが、感動ものである。
K先生が振りに合わせて弾くコードは、K先生がたまに漏らす歌に完全にリンクしている。振りを見て頭の中で歌いながら弾いているのだ。さすが。。。。踊りを熟知して、メロディをならしながら、(尚かつ歌詞付きで)弾いているのである。

K先生に教えを乞う。やはり1歌だけでも覚えて、振り見て自分で歌いながら長音、ギター部分のみのコンパスを調節して弾くことが出来るようになるのが先決とのこと。K先生自身、カラコレスについては、構成、コンパス数なども含めて、多角的に、相当勉強したと言っていた。
コードは最悪、CとG7だけでもなんとかなるとも、、、無理にF Eへの落としどころはどこかと迷走するより、節回しはさておき、まずは踊りとの合わせに重点を置くべきだろう。。
でもやはり、踊り手さんのためにはにゃーではなく、極力正確な発音で歌ってあげたいものだ。。。

1.5時間電車内でカラコレスをリピートしながら歌詞を追う。
カラコレス地獄の幕開けに武者震いしそうだ。

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▼カラコレスの擦り込み▼ (2009年10月12日の日記より)

デビルマンがそうだったように、、、何も覚えようとしなくとも、常に耳からカラコレスがリピートして入ってくる状況を故意に設定してやれば、年くってだいぶアルツィになったこの脳の中にもいやでも擦り込まれるはずだ。
最近滅多に見なくなったTVのCMと同じやり方で擦り込む。
歌詞カードを目で追わなくても、次の歌詞が浮かんでくるようになるまで、電車に乗る度にカラコレをリピートせねばなるまい。

その後初めて、寸法調節の応用が可能となることは火を見るより明らかである。
今日の結果、、、高田馬場→銀座、 銀座→西武立川、、、カラコレ三昧。。
次の歌詞は歌えなくとも、歌い出してもらえば、一緒に歌えるくらいまでこぎつけた感がある。。

デビルマンを聞いていたのはいまから約40年位前だろうか、、、
何でも吸収できたあの当時の脳にもどりたい。。。

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▼カラコレスの強拍▼(2009年10月12日の日記より)

カラコレス関連日記、、、なんだかシリーズ化してきちまったが、
この苦難を越えた先にはきっと今までにない何かがあるにちがいない。
何度も聞くうちにきづいたこと。
●●3●●●789 10、12
にアセントが来ている箇所がある。。。
へたれな自分、いまでも良くコンパス迷路にはまりこむことがあり、極力●●3●●●78、10、12で足を踏むようにしている。余裕が有るときは6を右手薬指でギター表面板をゴルペする。 12拍子系すべてに共通することだ。

このやり方でも見失うことがある。よく考えたら強拍以外の弱拍の寸法も影響しているのではないかと思い始めたのは1年位前だろうか?
最初の頃は●●3●●6●8●10●12で足でアセントを取っていたが、
これだと、弱拍が 1,2,  そして4,5,  そして7と9と11
弱拍2連拍が二回、1拍が3回も出てくる。。コレでは今自分がどこにいるのか見誤る可能性が高い。  んで、6をやめて、7,8に強拍をかえる。うちにある、古いパコの映像もほとんどがこの踏み方である。
つまり、  ●●3●●●78●10●12だ、、
しかしコレでも弱1拍が二回(9と11)がでてくる。

で、よく考えたら、今回カラコレで聞いた強拍、 ●●3●●●789 10●12なら弱2連拍が1回(1と2)、弱3連拍が1回(4と5と6) 弱1拍が1回(11のみ)、、、、コレならもしかしたら更にコンパス迷路にはまりこみマクリの自分の地図が僅かながらグレードアップするかもしれない妄想にかられる。
強1拍(3)のあと3回休んで、強4拍(7 8 9 10)、最後にも一度強1拍(12)
全部コレではまずいだろうが、コンパス迷路で遭難しそうでヤバそな時やシエレ直前などに使えるかもしれん。

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▼カラコレスの駆逐▼(2009年11月18日の日記より)

何度か見ている、あの課題の振り付け固定のカラコレス、、、
プロギタリスト、踊り手でもあるカンタオーラ、フラメンコに精通しているアフィシオナード、
何人かが例のカラコレスにとりつく様をみて、やはり、自分では全く?だった部分が若干見えてきた。
だがしかし、やはりその人達をもってしても、この振り付けが固定されたカラコレスは、その最終的な回答がすぐには出てこない。
ある程度、こんなもんか?というところまでは行くのだが?

プロギタリストの視点から、、踊りを熟知しながら歌うカンタオーラの視点から、、回答をまさぐり出す。それにやっとのおもいで作り上げたバイレフラメンコのカラコレコンパス譜とにらめっこしながら長音歌部分のコンパスを削除し、追加して、固定された振り付けのこのカラコレスのコンパスにあてはめていくが、単純に寸法があっていれば良いというモノでは無いようだ。。
歌の最後の部分が足にかぶって良いのか?とか、、、、
歌の節目の振りがやはり有るようで、そいつに合うよう逆算して声ののばし具合を調節するカンタオーラの苦労が手に取るようにわかる。
やはり、こいつは歌に合わせて踊れないと非常に厳しい。
でも少し安心した。プロでも困難であるということがわかって、、、
何度もあわせがあるならそのうち合うのだろうが、1~2回だとやはり厳しい。だが、何とかこいつを駆逐出来そうな気配は感じた。
あとは共存か???

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▼カラコレスの寸法▼(2010年1月8日の日記より)

年末の仕事納め、、、
またまた突然弾いてと言われて、
新たな別の踊り手さんの、振付もまったく違う別のカラコレスの独伴奏弾き語りをする、、、、
やはりこれも振付が固定されている。動かせない。

一発目、、、まったく合わない。。。
原曲は?と訪ねたら、、、わからないとのこと。。。
年明け早々、二発目の前日、、、途中の「ぽるけべんてかたーーーーーニャーーー」
の直前までの計25コンパスの内訳を、メールで受け取る。
どうやら自分はもっていないソロコンパスの該当部分が26コンパスで、1コンパスだけ減じると全体の長さは、合うらしい。
この踊り手さん、わざわさコンパス数えてくれたのだ。ありがたい。そして、細かい部分も指示がきた。 非常に助かる。。。。
以下、25コンパスの内訳だ、、、、
-------
5+歌無し1
3+歌無し1
3
3(3つめ下がる節回し)
歌無し1
1(マイナー)
歌無し1
メジャーに戻って4
歌無し1
〆1
------以降「ぽるけべんてかたーニャーー」だがこの踊り手さんの振りにはない。
手元にはソロコンパスがないのでこの前苦心して作ったバイレフラメンコのコンパス譜とにらめっこする。

バイレフラメンコでは、歌始まってポルケベンテカターにゃーーーーー直前までは全部で30コンパスある。
このコンパス譜から5コンパス分、上記パートを考えながら塗りつぶせば、この踊り手さんの振りにあうコンパス譜ができる。
で、、、、

最初の歌無し1コンパス部分までの6コンパスを5コンパスに短縮(長音部分の1行削除)
で歌無し1コンパスで、帳尻合わせその1完了
次の3+歌無し1はそのまま合う。さらに、次の3+3+歌無し1,、、、
ここが苦労した。バイレフラメンコでは、8あるところを3+3の6にするため、削除する2行を検討する。
ばものばものーーーの直後の歌無し1コンパスを削除し、最期の2コンパスかけて「えるたーとーいふあれーおーん」と歌っている部分を1コンパス目の前半6拍と2コンパス目の後半6拍をたして、1コンパス分ぶったぎる。
結構強引なやり方だが、歌詞をとぎれさせないようにするにはこれしかない気がする。

これで3+3+歌無し1でばっちり、帳尻合わせその2完了

1(マイナー)
歌無し1 の部分はバイレフラメンコそのままでOKだ、、、
次のメジャーにもどって4コンパスは、
最期の歌無し1+〆1から逆算すると

6コンパスを4コンパスに短縮しなければならない。

どの2コンパスを削除するか検討した結果、
「てきえろじょー」後の長音と二回目の「てきぇろじょー」を削除し、すぐに
「まっからまれーーー」へ突入するとうまくいく。これで帳尻合わせ3,完了。。。

寸法合わせは3ステップでなんとかなった。

これできっちり25コンパス、、、内訳もばっちりのはずでこの踊り手さんのカラコレスに合うはず。。。。。
で、、、おそるおそる弾いてみる。。。
コンパス譜とにらめっこしながらかたことのなんちゃってスペイン語をひらがな譜面で弾き語りながら、踊りをチラ見、、、、部分、部分、〆はぴったりあっている。
25コンパスめ、、、、前回は悲しい顔していた踊り手さんが、笑顔で〆た。。。よかった^-^

ほんのわずかにカラコレスとの共存・和平への道が開けた気がした、弾き初め・仕事初め、、、、、
今回は踊り手さんからの正確な指示があったからうまくいったが、これを踊りみて割り振るのはなかなか一朝一夕ではうまくいかない。
だが、判断できるようにならないと、弾き語りはできない。。

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▼カラコレスのシレンシオ▼(2010年2月9日の日記より)
先日歌寸法を切った貼ったして、やっとのおもいでぴったり合わせたカラコレス、、
歌うのに神経を注ぐため、弾き慣れたC長調で歌部分を弾き語り、10コンパスのシレンシオに入る瞬間Am短調の導入2コンパス。Am短調4コンパス。A長調4コンパスの合計10コンパス(すかる呼称”マリアンローザフルシレンシオ”)の後、また突拍子もなく、素知らぬ顔でC長調のエスコビージャへ戻して弾いた。
C長調→Am短調への転調自体、以前音大教師にならった五度圏にあてはめたので、それほど違和感のあるものではない、、、と自分では思っていたのだが、、、、 「転調しないでほしい、、、、」との注文が、、、、
どうしよう。。。
最初からサリーダ、歌部分などカラコレス全般をA長調で弾けば、そのままA調シレンシオ10コンパスを経由し、なんら問題ない。
だが、やはりカラコレスはC長調で弾かないとなんだか、それっぽくない。
以前からC長調のアレグリアスを弾くときも、シレンシオがきたらどうしようと悩んでいた。
自分はC調のシレンシオをまったく持っていないのだ。
C調なら、シレンシオはCmじゃなきゃなー。でもCmから始めるとセーハばっかりでやだなーーーーー。というのがいままで手をつけようとしなかった理由だ。しかし、、 いつかはなんとかしなければならないとは思っていたが、この機会にC調のシレンシオ10コンパスをなんとかしようと思い立ったら、DVDコレクションを漁っていた。

Caracolesスペシャル(といっても3曲27分しかない)の中で、ミラグロス・メンヒバルさんのバタ・デ・コーラ+アバニコ+パリージョの重装備舞踏の後ろでギターおったてて弾いてる人のSilencioの音を参考にし、作り始める。
導入の2コンパス、、参考音源はC長調、、、これを採用し、アレンジしまくる。いつものように3和音ではなく、開放弦多様の4和音5和音の自分では正確に表記することができない新作コード作り。その後の4コンパス+4コンパスは前半後半で短調・長調を分けずにまじり合わせて短調、長調が混在するコード進行を考えてみる。
Paco De Luciaの「わたしの霊感」(アレグリアス)で使われた手法だ。
そこにナポリの6度を味付けして仕上げる。。。
ハモりなメロディもいろいろ考えたが、宇宙戦艦神田川三世のように、実戦配備に1年以上の訓練が必要な難しい奴は、だめだ。。即戦力でないとこれを弾くかもしれない3月に間に合わない。しかし、なにも技術的に進歩がないのも、マンネリでおもしろくない。。で、、、、
いままで、音量が小さくなってしまうので避けてきたトレモロをふんだんに盛り込んでみる。美しく、ある程度の音量を確保しながらトレモロを奏でるのは大変だが、あとあときっと使い勝手のよいC調シレンシオになるはずだ。結局、いやだったセーハのCmのコードは一度も使わずに完成した。

ちょっと入り口がラヂオ体操第二っぽくなってしまったのがきがかりだ、、、、

名前も考えなきゃなー。。。 BSの番組のBGMで使われたギターソロ曲が耳に残っている状態でできあがったから、、、
「世界遺産」にするか。。。。

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この5ヶ月、第一次カラコレス大戦勃発からの死闘を振り返って、この強敵の偉大さを改めて痛感する今日この頃、、、
いまや、タラントとならび、弾き語り伴奏困難曲、第一位か?

2010年3月9日火曜日

♪ブレリアン[28歌]

(デビルマン替え歌シリーズ第二十八弾)
(作詞・ブレリアンすかる) 

ブレリアン(ブレリア人[BITO])のうた

♪ あれはぁ 誰っだっ 誰っだっ 誰っだっ
♪ あれはぁ ブレッリ ブレッリアァーーーン
♪ ブッレェーーリアァーーーーーーン


♪ ブッレッリーア聞くとぉーー 血がぁーさーわぐーーー
♪ ブッレッリーーーア弾くとぉーー 血ー圧あっがっるーーー


♪ どうしてこんなに燃えるのか?、
♪ 世界最速のノリに酔う、、
♪ フィエスタで踊らされたけど、、、
♪ 「スリラー」もどきになっちった、、、、

♪ ブーーーレリアなーしでーーーは
♪ 生ーーきーーーーらーーれぬーーーー

♪ ブレリアーーー だーいー好きーーーー 
♪ ブレリアァーーーーン、 ブ・レ・リ・アァーーーーン


---ブレリアを聞くとなぜか時と場所を問わず、足が止まらなくなるばかりでなく、ひどいとパルマまで叩きだしてしまう割には、それを踊ることも唄うことも、ましてやきっちりギターで弾くこともままならないのに、なかなか突っ込んで練習しない怠惰な己への自戒をこめて、自らに捧ぐ---


[注釈]
●ブレリアン---ボヘミアンと似ているがちょっとちがう。。ブレリアに見せられた人(男女問わない)。。。ちなみにすかるの最初のブレリアとの出会いは、1984年4月、K學院大學東館4F上踊り場に部室なくたむろしていた、スペインギター研究会の当時4年の尊敬する大先輩が弾いていた、パコ・デ・ルシアの「灯台の岬」の佳境にさしかかった当たりの部分。。ギター一本でこんな音達がなぜ出せるのか不思議でしょうがなかった。とともに、そのたった4コンパスでブレリアに完全に魅せられ、これを弾きたくなった。
ここ三年のマイブームはSON DE LA FRONTERAのBULERIA DEL CORAZON である。。



●世界最速のノリに酔う---フラメンコだけでなく、世界各地の民族音楽、その他の曲種のなかでも世界でもっとも早いテンポと言われている。
(アルハンブラなどでS田さんが必ず説明してくれる。)
ちなみに、ちょっと速いブレリアはメトロノームの基本的最高速分速208を遥かに上回る場合が多い。(240~280位か??)

●フィエスタ---祭り、、フィン・デ・フィエスタはLIVEの最後などでみんなでお祭り騒ぎでブレリアなどを踊り回し、普段は踊ることのないギタリストなどにもその順番がまわってきて、たとえぎっくり腰などでも立って歩ける程度であれば踊らざるを得ない。。あくまでも余興なので、どんなにへたくそでもかまわないが、、それはそれでこっぱずかしいく、せめてタイミングよくジャマーダを出せる程度の踊りを踊りたいとおもわざるをえない。 だが、ギタリストはスットコドッコイな踊りをする方がウケが良いとおもわれる。

●スリラー---言わずとしれたマイケル・ジャクソン氏(黙祷)のスリラー。彼の踊りの師匠がフラメンコをやっていたとしったのは、追悼番組を見たときで、なんだか、フラメンコがあの踊りの中に含有されているんじゃないかと以前から思っていた自分には特段の驚きはなかった。

●ブレリア無しで生きられぬ---この世でもっとも好きなブレリアがないと兎のように、死因「寂しかった」となってしまいそうなすかるの様。


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★★★今日のひとこと★★★

カンテ伴奏するときは、口説くように弾かなあかん。
伴奏は求愛だ。
   
BY 先日遂ににお知り合いになれたその道の第一人者 T本さん。
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2010年3月4日木曜日

●解けた謎・孤独な舞姫

2009年、初冬だったろうか、、晩秋だったろうか、、
サラ・アンダルーサで見たスペイン人のギタリスト、エミリオ・マジャさんは、かっちょよかった。

あんまりかっちょよかったので、愛器コンデの裏板に、サインをしてもらった。

ギターもかっちょよかったのだが、そのときもっとも印象的だったのは、彼が伴奏しながらも、踊り手の顔から、まったくと言っていいほど視線をはずさなかったことである。

なんでこの人は踊り手さんの足を見ないのだろう?と非常に疑問におもったものだ。

自分に問いかける、、オレはどこを見ている?曲、熟練度などによっても違うが、、、

ほぼ踊り手さんの足だ、、60%くらいか?
その次に多いのは、自分の左手と、ネック裏に仕込んだ構成メモだ、、、20%
歌い手さんの口、、5%
踊り手さんの全体像5%、、、
さらに、もう一人のギタリストの左手、、3%
踊り手さんの目を含む顔の表情などは、最後の最後である。2%いや、曲中、余裕が無いと、一度も見ないことさえあった。

エミリオさんとは優先順位がまったく逆のような気がする。

踊り手さんは、歌がほしい時などは、歌い手を見ることはよくあるが、
ギタリストの顔を見ることは、あんまり無いとおもっていた。
あるとしたら、
●ファルセータ入り口などの確認時や、
●リハと違う振りやりますよーとか、
●なんかコンパス変じゃない?とか、、、、
●いま1取りの足やってんのになんであんた12取りで弾いてるの?
 踊りづらいじゃん!!!!とか、、、
●レマーテ、、コンテスタシオン、メディオいくわよーーーーーーとか、、
●リハとは違う弾き方をしてしまったときとか、、
●構成譜面通りに弾かずに、パーツをふっとばしたとか、はたまたくりかえしちゃったときとか、、、当然なにやってんのあんた目線でぐさりとやられるのである。。

リハ・練習では当然鏡を通じてその視線が飛んでくるが、、
本番では鏡がない。くるとしたら、踊り手さんが客席側に背を向けたとき、もしくは、顔を伴奏陣に向けたときだ。

今まで失敗ばかりしてきたせいか?踊り手さんからのそういう冷たすぎて凍死しそうな視線に耐えかねた時期から、あんまり踊り手さんと、こわいから目をあわせたく無くなってしまったような記憶が、わずかにあることは有る。


一月ほど前だったろうか、なんで顔を見てくれないの?とある踊り手さんに言われたことがある。

そのときは何で顔をみにゃならんのか?よくわからなかった。

自分がなにかへんてこな弾き方をしたわけでもなく、テンポが変わるカンビオでも、、ジャマーダ付近でもなく、ましてや、そのあと特段何かあるわけでもなく、、、、、
アイコンタクトが必要とは思えないような部分で、、、、

で、、、、
決定的に言われたのは、、昨日の本番終了直後だ、、、、


踊り手:「どうしてこっちみてくれなかったんですか???」

すかる:「ええ?いつ?どこ?」

踊り手:「1歌(アレグリアス)3コンパスめくらいかなー。。。。自分の手ぇばっかり見てこっちみてくれなかったじゃないですかぁ」

歌に合わせて弾くだけの、、、特段なにか変化の予兆が有る部分ではない。。。踊り手さんもたしか、マルカールしながら周回していたような気がする。。。そんな部分だ。。。
強いて言えば、EからF#m7へいく途中のめんどくさい押さえ方の経過コードを弾くときに、目線が指板へ移ってしまう悪い癖が、今でも抜けない。

ましてや昨日はもう一人ギタリストがいたのでなおさらだ。同調するためには、もう一人の左手がB7にいくか、F#m7へ行くかを瞬間的に見てから判断するから、わずかに一瞬遅れる。面倒な経過コード押さえようとするとなおさら自分の左指に目が行ってしまうのだ。

すかる:「どうして、顔みたの??」

踊り手:「だって後ろ向いたとき、寂しいじゃないですか、、、、
だから見るんですよぉ。。。。」


なんと言うことだ、、、、

偉そうに「目指せ三位一体」とか口ばしっているのをものすごく恥じた瞬間だ。。。

踊り手さんは、踊りと伴奏の表面(音、舞、聴覚的、視覚的、)だけでなく、内面的にも一体となろうとしているのを、いままで自分はずーっとシカトしていたのだ。。

一番先頭で、、舞台の最前線で、、(きっと、、)たった一人で踊らねばならないプレッシャーと孤独のどん底で、観客の視線という集中砲火を浴びながら、、、、いま自分は一人で演舞を構成しているんじゃない、、、自分には信頼(?)できる味方(バック陣)がいるんだ、、、ということを再確認するためにアイコンタクトを欲しているように思えた。

それをいままで、ことごとく無視してきたのだ。いや、そんなことさえも気づかんかった自分を猛省する。タダ踊りに合わせてきっちりした音で伴奏ができさえすればいいと思っていた。なによりそれがもっとも踊り手さんに対してしてあげられるすべてだと思っていたが、、そうじゃない。

横でパルマをたたいていた別の踊り手さんにも言われた。

「なんでギター弾く自分の手ばっかみて、彼女を見てあげなかったのよ可哀想に、、、」

何も言えない。。返す言葉もない。声が出ない。謝ることすらできなかった。

機械でできないことをやっているから楽しいのに、、、、
人間同士がやっているから楽しいのに、、、、
そのへんの内面的一体感・共有すべき感情・同調させるべき精神的コンパスについて、まったく考えてこなかったことは、小学校5年生が1年生の教科書を目の前にして理解不能状態で驚嘆するような感じである。

踊り手さんが、いついかなる時でも、振り返ってギタリストの顔を見ても、余裕の笑みをかえしていたエミリオ・マジャさんの凄さに改めて震えた。

彼がまったくと言っていいほど、踊り手さんの足を見ないで顔を見ていたのはもしかしたら、、、、こういうことだったのかもしれない。。スゲー

彼のわずかに口元がゆるんで踊り手に返す微笑は、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている。





それにしても、、、なんで彼の顔はこんなに小さいんじゃ?
7cm以上あるヒールのウエスタンブーツを履いているおれより、背が高いのに、、

2010年3月1日月曜日

●修行僧の雑感

修行僧の雑感  三年矢の如し

孤独な微笑に嗚咽し
その振り舞に心音を重ね
伴感の極点で迷走す

音波の光景に我を委ね
彷徨う三つ魂を掻き集め
絶世の多懇に昂ぶる

白陽と蒼月を友に
西の歌を詠めぬ苛立ちに
唸りを荒げて和音に塗り込む

舞い手に旋律を寄せて
栄心の融合を目論み
その昏黒まで添い遂げる

集約の開放に邁進し
模倣の変革に虚心すれど
特異な音行は成り難い

迷心暗鬼の長針と
裁断の時を削り落とし
高張の六重弦を今日もはじく




[注釈]★★★★★★★★★
修行僧の雑感 (エロアホすかるの公開するまじき脳内堕論)
三年矢の如し(あっという間の伴奏修行三年間)

孤独な微笑に嗚咽し
 (ソレアの中で一度だけ微笑むサラ・バラス様に身悶え、声出てしまい)
その振り舞に心音を重ね
 (振付に見合う伴奏になるように、心臓の音さえもコンパスに見立て)
伴感の極点で迷走す
 (伴奏の感覚を極めようとしても迷走するばかり)

音波の光景に我を委ね
 (音波[おとなみ]の間隙にみえる楽園に赴き)
彷徨う三つ魂を掻き集め
 (三位別体を集束しようともがき苦しみ)
絶世の多懇に昂ぶる
 (この世の物とは思えぬ多懇[タコン]の旋律に打ち震える)

白陽と蒼月を友に
 (昼も夜もわからぬ簡易防音独房に自らを追い遣り籠もり)
西の歌を詠めぬ苛立ちに
 (スペイン語の解らぬ歌詞に苛立ちながら)
唸りを荒げて和音に塗り込む
 (猫撫で声[ニャア]で唸り音程を和音に取り込む)

舞い手に旋律を寄せて
 (舞い手[まいて]の旋律に我が身のコンパスを写し)
栄心の融合を目論み
 (三位一体を夢見て)
その昏黒まで添い遂げる
 (最後のシエレ-曲の日没まで心合わせる)

集約の開放に邁進し
 (集めた旋律[ファルセータ]を実践投入すべく)
模倣の変革に虚心すれど
 (完全コピーでなくちょと変えてみたりするが虚しい)
特異な音行は成り難い
 (ここは一発完全オリジナルファルセータ!だが作るの大変)

迷心暗鬼の長針と
 (迷う心は暗闇のなかで更にコンパスを見失う)
裁断の時を削り落とし
 (アセントはどこかと長時間苦闘しながら時を失い)
高張の六重弦を今日もはじく
 (プロアルテ・ハードテンション装着のコンデ・エルマノスを今日も弾く)


 詠み人
2010年2月某日、一つの目処としていた修行丸三年が経過したすかる


★★☆ ★★★☆☆ ★☆ ★

心奏でるように舞う麗しの舞踏手の伴奏をするときは
音が舞うように心して弾くべし

★★☆ ★★★☆☆ ★☆ ★