2012年11月30日金曜日

脳内裏拍からの蘇生

                                                                      2012年2月26日の日記より


このひと月、、ほぼこればかり練習している、FARRUCA,,, 

この曲、最初に聴いたとき、?????となった部分がある、、 


裏と表が逆転してしまった・・・ん???・ 

まさにその魔の瞬間は、6分9秒付近、、、第一ファルセータが繰り返された直後に訪れる・・・いや、音ずれる・・・ 

そこからファイナルシエレまで、、、ずーーーと裏と表が逆転してしまった状態だと、最初はおもっていたが、、、 

コピーしていて、、やはりそんなおかしなことはない・・・という結論に、、、 

左手で一拍目、と二拍目を左ひざうち、、、右手で三拍目と四拍目を右ひざうち、、、 

メトロノームに徹すること数十回・・いや、百回をこえたろうか、、、 

ほんの十秒くらいで、この引っ掛け裏のり奏法が、もとにもどってきていることにようやく気づく、、、 

6分17秒あたりでは、、何の違和感なく、また、普通の表のりにもどってきている。。 

自分でメトロノームよろしく、手でリズムを刻んでいてももって行かれそうになるのに、、いざ、それを実際に弾くとなると、、完全に頭の中が、混乱状態だ、、、 

ここ数年、必ず足を刻むようにしているので、、頭のなかの弾きかたと、表を打つ足が、ばんらばらばら、、、 

このファルーカ、二種類の足をうつ、、、原曲のパルマとおなじように、、、 

???な部分からは、!・・!!・・・  ではなく、!・!・!・にかわる、、だが、、原曲のパルマさえ、、このあたりから、・!・!・!・!など、、裏のりにかえていて、、それがさらに混乱を招く原因となっている。。 

6分9秒から、弾いている脳内では、裏拍を表拍に置きなおして弾いてなんとか弾いていたが、、、これだと、本来の表の足打ちが、、、自分の脳内では、裏に聞こえる、、、で、ならば、、と足の表を意識して、弾こうとすると、すぐに、その変則のりのリズムで奏でられる弾き方で、足と手の関係がくずれさる。。 

本当にゆっくり、そのバランスをたもちながら練習していくしかない・・ 

マノロ・サンルーカル大先生のライフワークアレグリアス・ Puelta de Principe のほぼ全域にわたって、引っ掛けが登場し、それを擦りこむのにとてつもない時間、、いや、年月がかかったように、、 

裏と表の意識を、一旦放棄し、、足を打つタイミングと、弾くタイミングを体に覚えこませたのち、、、足の表を意識して弾けるようになるまでに、、まだまだとんでもない時間がかかりそうだ・・ 

2012年11月16日金曜日

FARRUCA

ファルーカ                                                                                 2012年1月29日の日記より


弾きたいのは、ギターフリークのおそらくだれもが、かっちょえーー、、弾きてーーーとおもうはずの「シリアと時」(アルバム「音の瞬間」より)ビセンテ・アミーゴ・・・・ 
もう4年以上まえに、MD→ビデオテープに音だけ録音し、巻き戻し、再生を何百回?もくりかえし、ようやく、イントロと1番を耳コピーしたはいいものの、、あまりの難運指に、、2番、3番以降を放置していた。。ただ音をとるだけでは、原曲のグリッサンド、スライド、ハンマリングオン、プリングオフ、同音異弦のニュアンスが、ぜんぜんちがうのである。 

採ったつもりの1番もYOUTUBEでいろんな人の弾いているのを見るとぜんぜん運指がちがっていて、ううううと唸って余計、2番以降の耳コピーに二の足を踏んでいた。。 

でも、折角とって、ややこしい右指使いを4年かかってようやく弾けるようにしてきた1番は、もう修正する気力もない。。 

で、2番以降は、ビセンテ・アミーゴ大先生本人の映像を参考に・・とさがしまくったが、なかなかみつからない。。 

ならば、きっちり弾いてるほかのギタリストの映像はないものか?と、さがすと、、、あった。。 

この曲、、やはり、ギターフリークならば、心熱くなり、弾きたいとおもう名曲なのだ。。 

で、そのなかから、ご、丁寧に、2番以降をスローで公開してくれているありがたい動画にぶちあたる。 

熱い演奏のその脇でのったり寝そべる猫ちゃんに癒されながらも、この映像にすがり、日々、2番を体に、指に染み付けていく。 

ほんの少し原曲とちがう部分もあるようだが、ほぼ原曲どおりの運指であろうこの映像・・・ 
毎日弾きまくる。途中のぶっとび運指に何度もひっかかるが、このぶっとびがないと、原曲のような音のニュアンスにならない。。 

1番は、勝手に弾き易くしてしまい、原曲のイメージからはなれてしまっていたので、2番以降はできるだけ忠実に、、、を心がけた。。もちろん、この運指どおりビセンテ大先生が弾いているかは、不明だが、原曲とききくらべると、やはり、ほぼあっているとおもわれる。 

自分で0から音をとりはじめるあの辛さがないのは、大変ありがたい。コメントも多数のギタリストのすばらしい評価?でうめつくされている。 

この映像はフルバージョンではないので、こんどは、1番、2番、3番、フルで弾いている動画をさがす。。。 

いろんな人が弾いているが、3番まで弾き切っているギタリストは、やはり、少ない。。 

で、みつけた。。 

このディ・メオラ?みたいな風貌のギタリスト、後半最後の方は多少はしょっているが、ほぼフルバージョンだ、、 
3番はこの人の運指を参考にさせてもらう。ちょと後ろでながれているリズムボックスが、ルンバノリになっているのが気になるが、、、ともあれ、弾きこなしている、このギタリストに大感謝である。 


このディ・メオラそっくりさん・・他の映像もみてみたが、すごい。。パコのラ・バロッサまで、弾いちゃってる。。 


いろんなファルーカの映像を見漁って、、、、、、 
ちょっと異質なやつもみつけた。。 
シリア・・ほどリズミカルで小気味よいテンポではないが、、、 

これはこれで、大変染み入る演奏だ。ナポリの6度の伝統的入れ具合、クラッシックみたいな音使い、、ジャズ?フュージョン的味付け部分、、、 

すばらしい・・・ 

こんなファルーカにまみれた毎日を送っていたら、伴奏はじめてもうすぐまる5年になろうとしている正月、、ついにファルーカの踊り伴奏をした。 

初見で、ほとんど、細かいおしゃれなことは何もできなかったが、、、 
ファルセータの4コンパス部分で、自己流耳コピした、ビセンテ・アミーゴ「シリアの瞬間」の1番の前半半分だけを弾いたのはいうまでもない。。本家とは違う運指とはいえ、4年の練習がついに陽の目をみた瞬間だった。。 

繰り出した16秒についやした4年の練習期間をふりかえって、一人涙ぐみながら、勝手に悦に浸る・・