2011年3月28日月曜日

1月23日 特約第15条4)5)

午後二時、手みやげエビスビール6本携えて向かった大家宅にて、不動産屋を交えて賃貸契約を締結する。

第15条(特約条項)
 4)地下1階にてのみ楽器(ギター)演奏を可として、時間制限はAM.9~PM.10は通常使用、PM.10以降は消音器付にての演奏を必ず厳守すること。
 5)乙(借り主)は楽器演奏に伴う外部への音漏れ防止、防音処置を厳重におこなうこと。

真っ赤という表現ではたりない確定申告書の控えのコピーをみても、全然たじろぐことないこの大家さん、、、

特約条項の確認中も、
「弱音器つけるなら日中1階で弾いても大丈夫だよ」といってくれた。

一通りの締結作業を終え、敷金1、礼金1、前家賃1,駐車場代二月分、仲介手数料1.05,火災保険15Kの合計を納める。

三人で103号室へ、、電灯、エアコン、壁の汚れなどの確認、その他、立ち会いで、内部を確認、、、4器あるエアコンのうち2台が若干不調であったため、手配、、電気は来てるが、ガスと水道はまだ不通、、

一通りの立ち会いの後、挨拶回りに行きますといったら、大家さんが同行してくれた。不動産屋さんとはここで別れた。

挨拶回りの為、昼過ぎに買い出したのし紙つけた食器用洗剤8本をレジェ子からもってくる。

アパートのベランダから見えるすぐ隣の一軒家二軒、、ここに対しては賃貸契約もまったく関係ない、、、

もっとも音がもれたらやばそうなこの二軒に行く。大家さん、、最初からギターの音の話をしつつ、紹介してくれた。

次にアパート、、2階の202号室のひとしかいなかったが、真上の203はもう退去していないとのこと。101号も空き部屋、、、

今日は不在だったお隣の102と、201への挨拶は後日にして、レジェ子に満載の荷物を搬入させてもらう。(契約書上は、ほんとは、2月1日からなのだが、、)

梱包しようにも場所がなく、やむなく、レジェ子にがんがん積んでいったモノを8往復して搬入する。

がらんとした部屋に無いもの、、、

冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ハンガーBOX、

これから必要な家財道具が沢山あるなーとおもいながら、、、

カーテンは1F3カ所、B1F2カ所、計5カ所に設置か?地下の元駐車場との境のサッシをはめ殺し、または、簡易防音処置するならカーテンは1F部分の3カ所でいいか?などと思考をはりめぐらせながら、、


地下12畳(8畳+4畳)の隣の吹きっさらしの元駐車場は、誰もつかっていないらしく、チャリや、ベランダ用BOXなど置いてもいいよとのこと。

それこそ、この広大なスペースを踊り場につかえたらなーという夢を垣間見る。。。

無事におわった賃貸契約、満載の荷物を下ろして身軽になったレジェ子とともに帰途についた。

ふと、地下室の壁のもっとも高い位置(地面の高さ)についている、横長の天窓の外をすたすた歩く、レジェ子同様真っ黒の猫を下から見上げて、ついにやけて、よろしくねっと心の中でつぶやいたのをおもいだした。。

2011年3月24日木曜日

1月21日 最後の弦交換

引っ越しは2月1日、、、にきまった・・

見積もりに来たH引っ越しセンター、、
うちの荷物の多さに舌を巻く。。。

7万、、、という提示に、、、値下げ交渉を開始、、、

6万5千、、、、6万、、、5万5千と消費税、、、

会社に電話を三回してくれた、、

でじりじり下げてもらった値5万5千(税込み-偶然にも新家賃と同額だ)で、遮音シート90cmX計30m、シングル10枚&セミダブル1枚のマットレス、その他、半コンパネ4枚、音楽室の小型吸音ボード60枚(とてつもなく重い)、他ロックウールや、木材などもろもろの防音流用素材、本棚1竿、業務用スチールだな2竿、じいちゃんの形見の机、TV,オーディオラックX2,チャリ二台(ママ+マウンテン改)等、、、全部運びますからうちに任せてもらえませんか?との一言、、、、

ぎっくりという名の爆弾がいつ起爆するかわからない自分の腰と相談しながら、、、
2月の本番の予定を頭に思い起こしながら、、、、考えつつ、、、


結局

全部運んでもらうことにした。

ベッド、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、食器棚などはすべて備え付けなので、これらは運ぶ必要はないのだが、、、

エレベーター無しの4F、、4人+2tショートのトラック2台でくるという。。

段ボールは小30個大20個 計50個事前におとどけします。。。

エレ無し4F、、自分も若いころ引っ越しのバイトをしていたが、一番辛いパターンなのはわかっている。。

極力段ボールは小さいものにしないと辛い、、、と言うわけで50個、、

転居先は3LDKじゃねえか・・という悪魔のささやきに屈しそうになりながらも、カラオケBOXのような演奏に集中できる環境にするための断捨離は続く、、、

フラメンコ用のBOXに、年末に超格安(1セット500円)でGETした今まで以上に固い、プロアルテ・「エクストラ」・ハード弦20セットを詰め込もうとした時思い立つ・・そうだ、、弦交換して、予備1セットをギターケースにいれておこう・・・

この4年、今まで使ってきた使い古しの大量(80セットくらいか?)のプロアルテハード弦他、等を、弦供養しないでごめんね・・・とつぶやきながらゴミ袋へ分別しながら入れていく・・・



この場所で、、この楽器不可、、いや楽器持ち込みさえ不可と賃貸契約書に記されているこのマンションで、おそらく最後の弦交換だろう。。

ハードテンションから「エクストラ」ハードテンションへの切り替えと、引っ越しが重なった・・・これもなにか新しい環境への切り替えなのか??

10年前はバイク2台雨をしのいで駐車できる、家具付きの格安マンションとして、探し当てたこのマンションだが、、、、

10年も住んだら、やっぱり離れがたい・・

いろんなことがあった・・・

感慨にふけりながら、交換し終えた最後の使い古しのプロアルテ・ハード弦6本を、分別してゴミ袋へ投げ入れた・・・

弾ける地を求めているのに、いつまでも未練がましい過去の自分をかなぐり捨てるように、、、、

2011年3月20日日曜日

1月15日 断捨離開始

2011年01月15日10:42
ついつい、うちで弾けないギターを弾きにカラオケに籠もりにいってしまう・・

だが、、今日は、一年発起し、ようやく着手せねばならなかった、転居準備の廃棄と整理にとりかかる。。

とっととホームセンターか、スーパーで段ボールもらってこようかと思ったが、まずは、捨てるモノと、持って行くモノの選別がさきだ。。

捨てるモノ段ボールにいれたってしょうがないし、、、

で、ゴミの種類分のゴミ袋を準備し、不要なモノをどんどん放り込んでいく・・・

10年まえ、ここに来たときもくだらないモノを結構持ち込んでしまったが、この10年で更にいろいろモノが増えている・・・

迷ったら捨てるを念頭に、、、、ああこんなものがあったんだぁと思ったら、忘れていたなら無くても同じ、、とおもって、捨てる、、、

ゴミの種類=ゴミ袋の数に閉口しながらも、作業を進めるが、なかなかすすまない。。。

廃棄?保留?梱包?悩みは延々とつづく。。

2011年3月10日木曜日

1月14日 決断

決断した・・この地下付物件に決めた、、

不動産会社へ、入居申請書をFAX、、、

数日後、入居申請は無事通り、来週の土曜日、賃貸契約書のとりかわしとなった。

現住所の管理会社に退出を届け出る・・
2月13日までは、家賃の支払い義務がある。

新しい物件は2月1日からとしてもらったが、、、
大家さんはもっと早く入ってもらってもかまわないといっているらしい。

冷蔵庫、洗濯機、ベッド、エアコン、その他、でかいものはすべて備え付けだったので持って行かない=でかい家財が見あたらないので引っ越し業者を頼むべきかどうかなやむ。。。アナログの25インチテレビとテレビ台がわりのオーディオラック二個、後は小学校に上がるとき(いまから40年以上まえ)じいちゃんが漆塗りでつくってくれた、形見の机、あとは、社長みたいに偉そうな合皮貼りのイス一脚くらいか?

ワンボックス借りてきて自分でちょこちょこはこべてしまいそうだ。。

重複期間が約2週間・・・

だが、この寒さで、弱った身体と腰がどうなるか・・・・

2月11日に群馬での伴奏を控えて、腰を痛めるわけにはいかない・・・
うううまた悩む・・・

段ボールゲットして、荷造りしなきゃいけないのに、
夜伴奏のあと、実家に車を置いて、国分寺の歌広で6時間・・・

弾けないつらさを吹っ飛ばしてきたが、、、

明け方前の寒さはこたえた・・・

2011年3月5日土曜日

1月13日 九分地下のブレリア

1月13日午後四時、期待に胸を膨らませ、物件「第3カトレア」の道を挟んだトイメンのお寺の境内に、レジェ子をとめ、待つこと3分、、、

不動産屋のおじさん、、Aさんが到着、、、

「ヒライケさんですね^-^」と感じよく初対面の挨拶を交わし、早速103号室に入る。。




物件の写真数枚を事前に確認していたが、ややくたびれた軽量鉄骨造りのアパート、、、外観できづいたこと、、

半地下室というより、九分地下室の北側は、もともと半地下の駐車場(地上まで上り坂)であったのをつぶして、物置にしているとのこと。地上入り口はコンクリートの低い壁を増設し、人は出入りできるが水は入らないようにしている。
だから、102,101号室には地下室がないのである。この元駐車場(トラック二台をいれていたらしい)の真上が、101,102ごうしつだ。。波打ち鉄板と、鉄骨の梁が見える。

一通り1階部分の8畳、4.5畳キッチン、追い炊き可能なバス、トイレ、バルコニーを見た後、いよいよ地下への階段を下りていく。。

地下の4.5畳はあとにして、12畳の部屋へ、、、大家さんが、既に電熱ストーブをつけてくれていいたらしく、部屋はあったまっていた。。

この12畳の洋室、どうやらもとはふすまみたいな横開きの木戸びらで二つに区分されていたらしく、レールがのこっている。南側3畳+北側9畳くらいの比率か・・・

北側のサッシはそのまま元半地下駐車場に出られる普通のサッシだが、大家さんの邸宅のある西側、お隣のおうちのある南側は、壁の上部10%に横長のサッシが、開け閉めするのも脚立が要りそうな高い位置についている。この横長の空間部分に、手持ちのマットレス、遮音シート、音楽室の壁ピース、さらに、石膏ボードなどを追加すれば、遮音性は一段と向上するだろう。。

不動産屋のおっちゃんに一声、、、ちょっとギター弾いてみてどのくらい音漏れるか聞いてもらっていいですか???

ああ、全然OKです。。。大家さんもいま来るから確かめてもらいましょーね・・

レジェ子からコンデ君をもって弾き出したとき、大家さんのIさん登場、、、ご挨拶もそこそこ、不動産屋Aさんに1Fバルコニーに行ってもらい、チューニングもそこそこに大家さんの目の前1mで、ブレリアをばりばり本気でこれでもか・・と弾き出す。。。南側に丁度腰掛けてギター弾くのに丁度よい具合に梁がでっぱってアルハンブラみたいな感じ。。


元管楽器奏者(サックスか?)の大家さん、、なんだ、、そのくらいの音量で神経質になってたんですか?とせせら笑うような笑みを浮かべ、管の音量にくらべたら、かわいいもんじゃないですか・・・・と、、

前住人はクラリネット、、さらにその前はインドの何とかという楽器を二人で弾いていたけど、、苦情はこなかったとのこと、、、

でもさすがに深夜は勘弁してねと言われ、、、やっぱりこのくらいの音量なら夜10時くらいまでかな?と、、、

不動産屋Aさん、玄関でちゃったら部屋の外にはきこえないねーーー。バルコニーにでたら、若干きこえたかな^^とのこと、、これくらいなら全然問題ないですねーと、、、

そんなこんなで、
夜10時までの演奏時間を賃貸契約書に明記する承諾をすぐに取り付けた。。

問題はここから、、、
大家さん、、、ちょっとまってくださいね・・・と言いながら、弱音器1(ゴム製サウンドホールカバー)、弱音器2(瀬田先生考案ゴム板スリット)、弱音器3(自作ウレタンスリット)、弱音器4(切ったスポンジ)を装着して、思い切りラスゲアードを嚙ます。。これだけ弱音すると、打弦音の方が鳴りの音にまして聞こえる。。。それでも、生の音にくらべたら、弱音具合ははなはだしい・・

この状態で夜10時以降、朝まで弾いてもかまいませんか?

そこまで弱音するなら、いいですよとの了解を取り付けるのに、ものの0.3秒、、次元が的を射抜くより速かったかも、、、

なんだか、拍子抜けで24時間演奏可能条件が整ってしまった。。

この部屋で弾くとして、4.5畳の斜め上方102号の住人と、南端の隣の一軒家、西側の大家さんのうち、、東側は空き地、北側は半地下の元駐車場と道路を挟んだお向かいの一軒家&半地下駐車場の上に住む二世帯(但し101号室は空き部屋)、どれもダイレクトに音源部屋に隣接しない。。

この段階で、ちょっと床がみしみしするところもあるが、ほぼ自分の中では決まった。。。「ここにしよう!!!!」

本当に62000円を55000円に下げてもらえるんですか?と念を押すと、、、話し好きの大家Iさんは、ここは土建屋のオヤジ(大家さんのおとうさん)がたてて、自分もここに、、まさにこの部屋でサックス吹きながら暮らしていたという。隣に自分の家をたててうつり住んだあと、ある一家に貸したときの家賃は78000円、、

で、その家族が出た後、同額で募集したが、なかなか入居者がいなかったので、62000円にして募集をしていたと、、、今回さらにそこから値下げしてもらった、、、

不動産屋さんからの情報では、直近、二人に62000円で紹介したが、賃貸契約は成立しなかったらしい。。どうやら、この地下の使い方が、自分のように、音楽部屋としての使用を目的とするでもない限り、帯に身近し、たすきに長し、で使い勝手がよくわからないのが、入居にいたらなかったその理由だったようだ。。

そりゃそうだ、、、こんな特殊な間取り、普通の家庭ではちょっと手を出すのに勢いがいるし、地下に子供部屋というのも、、天窓あるとはいえ、陽当たり悪く、軟禁してるみたいだし、、使い勝手がやはり今ひとつなのだろう。。

だが、自分には願ってもない・・・

入居申込用紙をもらい、初期見積書、その他必要書類が列記してある書類などをもらい、とりあえず、一日待ってくださいね・・と103号室を後にする。そこで大家さんとわかれ、道を挟んだ20m先のお寺のとなりの駐車場を見に行く。駐車場の所有者は大家さんの従兄弟らしく、そこは、不動産屋を通さず(仲介手数料なし)で月8000円の回答。

舗装されてはいないものの、大型車6台くらいは楽勝で停めれるその駐車場、真ん中に大きな木があるものの、いまは誰も借り手がいないらしく、どこに停めてもいいですよ・・とのこと。。なんだか、くるくるまわって出入りできる車止めのような感覚だ。。。ここも問題なし、、

さらには、2月1日付けで退室する、この103号室の真上の203号室の住人が所有するトライク(三輪自動車)がなくなれば、雨をしのげる駐輪場にBIG1も楽勝で置けるとのこと。。大家さんは、少し前までV-MAXにのっていて、いまでもフォーサイトにのっている。。。

大型バイクの話、音楽の話、人の良さそうな大家さん、、、クールな管理会社とはちがう、面と向かって話す人と人とのコミュニケーション、、、

決まりか???

明日10時以降、不動産屋が開くのを見計らって電話し、記入した入居申込書をFAXすればこの物件の募集は直ちに停止されるとのこと、、、

昭和39年(すかる生誕年)、渋谷で純喫茶を経営していた大家さんが、言った。素敵な音楽がタダで聞けるならこっちもうれしいですよって、、、

ここまで音楽に理解が有る大家さん、、、

後から入居申し込みする人には、うちには、一日中弾くかもしれないギタリストがいるけど、それでもよいですか?っと言ってくれるとのこと。(涙)

よほど、入居者がいなくて困っている状態だからでた発言かもしれないが、、、、

隣室、隣家に迷惑をかけないようにするのは当たり前だが、大家がここまで味方になってくれるなら、万一の場合でも、いろいろ対応したり、してもらったりできそうだ。。。

九分地下に流れたブレリアが、新しい棲み家の予感と、弦人天国の音の楽園を期待させてくれる・・