2011年05月07日の日記より、、
朝から、第一ファルセータの第一コンパスの足りなかった音を修正、
大切な出だしだというのに、もう10ヶ月も間違えて弾いていた。。
このあとの部分もおそらく修正に修正を重ねる日々だろう・・・
この魔性のアレグリアスの、何度も聞いて採ったはずなのに、未だに修正を加え続けねばならないトリッキーなメロディに改めて舌を巻く。
と同時に、なぜこんなにも、この曲にとりつかれてしまったのかを顧みる。
初対面から、惹かれたのは、間違いない。
まだ、アレグリアスのコンパスさえもなんだかあやふやだった3~4年前、、
そんな自分にも、この曲は、笑って引きずり込んでくれた。。
トリッキーなメロディラインは、パルマを叩いていても、持っていかれるほど複雑なアセントの位置取りなのに、聞いているとめちゃくちゃ楽しい。
だまされているのに、笑ってしまう。。
ルパン三世にオレオレ詐欺をくらっている・・・
そんな感じだ。。
それなのに、要所要所で非常に心地よいサウンドで、吸い込まれ、うっとり聞き惚れていると突然また、引っかけられてしまう。
そんなこちらの右往左往を、にたり顔して弾きながら楽しんでいるマノロ・サンルーカル大先生のドラえもん?みたいな指は、踊り狂っているのだ。
指板という舞台の上を、、、
ようやく採り終えた、第三ファルセータまでを、繰り返し練習しながら、、、
家中至る所にある針無し時計(12,3,7,8,10のアセント表記のみ)を、一日中見ながら、指さし確認して採ったメロディを口ずさみ、収穫した音たちがコンパスから外れていないかを確かめ、、、
この魔性のアレグリアスの蟻地獄の深淵にさらに一歩ずつ近づこうともがき苦しむ。
だが、その中心には、とてつもない和が待っている。
邪(よこしま)だが和をもとめる邪和弦人には、この世のものとは思えぬ楽園が、、、、
おいでおいでと手招きしている。。
自分自身、身体を使っておどることはできない。。
フィン・デ・フィエスタで引っ張り出されても、せいぜい、仮面ライダー1号の変身ポーズマルカール?でお茶を濁すのが精一杯だが、
指よ踊れ、、指板の舞台で、、、、
今から遡ること26年まえ、、恩師、飯ヶ谷守康先生には、スケール練習などで、「踊るな!(指をばたばたさせるな!)、弦から1mm浮かせばちゃんと弾ける、、パコのように指が動いていないように見えるくらい、無駄な指の動きをやめるようにしなさい、、、早いピカードなどでは、致命的な欠点になる!!」と注意された記憶が蘇るが、、、
でも、この曲は弾いているだけでその指さばきは、踊っているように見える。。
やっぱり、こんな風に踊りたい・・・
マノロ・サンルーカル大先生のように、、、
だが、あまりの陶酔で、ヨダレと眉毛?だけは、滴り落ちてしまわぬように、、、
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