2010年3月1日月曜日

●修行僧の雑感

修行僧の雑感  三年矢の如し

孤独な微笑に嗚咽し
その振り舞に心音を重ね
伴感の極点で迷走す

音波の光景に我を委ね
彷徨う三つ魂を掻き集め
絶世の多懇に昂ぶる

白陽と蒼月を友に
西の歌を詠めぬ苛立ちに
唸りを荒げて和音に塗り込む

舞い手に旋律を寄せて
栄心の融合を目論み
その昏黒まで添い遂げる

集約の開放に邁進し
模倣の変革に虚心すれど
特異な音行は成り難い

迷心暗鬼の長針と
裁断の時を削り落とし
高張の六重弦を今日もはじく




[注釈]★★★★★★★★★
修行僧の雑感 (エロアホすかるの公開するまじき脳内堕論)
三年矢の如し(あっという間の伴奏修行三年間)

孤独な微笑に嗚咽し
 (ソレアの中で一度だけ微笑むサラ・バラス様に身悶え、声出てしまい)
その振り舞に心音を重ね
 (振付に見合う伴奏になるように、心臓の音さえもコンパスに見立て)
伴感の極点で迷走す
 (伴奏の感覚を極めようとしても迷走するばかり)

音波の光景に我を委ね
 (音波[おとなみ]の間隙にみえる楽園に赴き)
彷徨う三つ魂を掻き集め
 (三位別体を集束しようともがき苦しみ)
絶世の多懇に昂ぶる
 (この世の物とは思えぬ多懇[タコン]の旋律に打ち震える)

白陽と蒼月を友に
 (昼も夜もわからぬ簡易防音独房に自らを追い遣り籠もり)
西の歌を詠めぬ苛立ちに
 (スペイン語の解らぬ歌詞に苛立ちながら)
唸りを荒げて和音に塗り込む
 (猫撫で声[ニャア]で唸り音程を和音に取り込む)

舞い手に旋律を寄せて
 (舞い手[まいて]の旋律に我が身のコンパスを写し)
栄心の融合を目論み
 (三位一体を夢見て)
その昏黒まで添い遂げる
 (最後のシエレ-曲の日没まで心合わせる)

集約の開放に邁進し
 (集めた旋律[ファルセータ]を実践投入すべく)
模倣の変革に虚心すれど
 (完全コピーでなくちょと変えてみたりするが虚しい)
特異な音行は成り難い
 (ここは一発完全オリジナルファルセータ!だが作るの大変)

迷心暗鬼の長針と
 (迷う心は暗闇のなかで更にコンパスを見失う)
裁断の時を削り落とし
 (アセントはどこかと長時間苦闘しながら時を失い)
高張の六重弦を今日もはじく
 (プロアルテ・ハードテンション装着のコンデ・エルマノスを今日も弾く)


 詠み人
2010年2月某日、一つの目処としていた修行丸三年が経過したすかる


★★☆ ★★★☆☆ ★☆ ★

心奏でるように舞う麗しの舞踏手の伴奏をするときは
音が舞うように心して弾くべし

★★☆ ★★★☆☆ ★☆ ★

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