2009年11月30日月曜日

●ナポリの6度

2009年08月27日の日記より、、

本日のバイラオーラは元音大教師でカンタオーラでもある、以前五度圏を教えてくれた
すばらしい音楽家である。

この踊り手さんにTango de Malagaを弾き語り伴奏。。
Tango de Malagaはここ1月、聞きまくりまくってやっとひらがな歌詞カードが頭の中に入りかけていたが、自分のキーが2カポのEmなので、弾きたかったファルセータ(ビセンテ・アミーゴのシリアの瞬間=ファルーカ)のAmに持っていくため、①歌終わりでDIRECTでE7をぶっ込んだ。

で、、、練習終わって、デビルマン(学校の先生で自分よりジェネレーションが上のこの人はデビルマンは知らない)を歌って聞かせてみる。 ファルーカにはAm調で良く出てくるB♭のネタつながりである。

「デビルマンにはAm調に大好きなB♭が出てきて、それを今日のタンマラにも使ったんですよーーーー。ファルーカでは良く使いますけどねーーーー」

なんて話していたら、それは、「ナポリよ^-^って、、」

「????なぽり????」(くちあんぐりすかる)

「んんんんっとねぇ、6度の音、、、、、」(先生)

「????????は;あ?6度???」(ちんぷんかんぷんすかる)

なにやら、デビルマンをAmのイ短調で弾いているときのB♭(ファルーカや、本日弾き語ったTango de Malaga Em調のとどめのF)は
ナポリだそうな。。。。。??????

そのあと、ショパンのノクターンの遺作のコード進行も大好きなんですよねーーーなんて弾いて聞かせてみたら、、そのCDをがさごそさがしながら、

「あら、そこもナポリじゃない、、、」(先生)

ぐええええええええ
なんと、自分の好きな曲は、全てナポリらしい。デビルマンとTango de Malagaは意図して使っていたのだが、ショパンのノクターン(平原綾香のカンパニュラの恋)までもそうだったとは気づかなかった。道理で悶絶したわけだ。

この何とも言えない恍惚のコード進行は昔からナポリ楽派で多用されていたらしい。というかこれを多用していた人たちがそう呼ばれていたみたいだ。。。

んで、ネットで調べる。。。。

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ナポリの6度:

 バロック期に各地域に固有の流派が存在していた。その流派の一つとしてナポリ楽派というものがあった。このナポリ楽派の作曲家たちが盛んに使った和音のことを後世「ナポリの6度」と呼ばれるようになった。古典派やロマン派を通じて、ナポリの6度を隠し味として取り入れた作曲家も少なくない。構造的には、短調のⅡの和音(イ短調の場合「シレファ」)を1転回(レファシ)させ「シ」を半音下げた場合がナポリの6度である(最低音レと最高音♭シの関係は短6度である。)。

 固有の地名が音楽理論の用語に取り入れられた例であるが、その発祥が具体的に感じられる何とも凄みのある言葉だ。                    ( 重要度 超5)
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よく押さえるB♭ベース音は5弦1フレットのシ♭だが、
3フレット半セーハして使う場合は二番目に低い音は5弦5フレットのレだ、、(最低音は6弦6フレットのシ♭)

クラッシックの先生すげーーー。。。

Tango de Malagaでもなんでもナポリのコード進行にしてしまう自分も、隠れナポリ楽派かもしれん????

で、物心ついてから、自分の心にのこるいろいろな曲を振り返ってみる。

ほとんど心に残る曲にナポリの6度が使われていたことを知って、愕然とした。

結論、デビルマン(デビルウイングは空を飛び、、、のところ)はナポリ(の6度)だった^-^

2009年11月23日月曜日

♪カブルマン[18歌]

(デビルマン替え歌シリーズ第十八弾)
(作詞・見かけほどハードでない軟弱すかる)

カブルマン(かぶる男)のうた

♪ あれはぁ 誰っだっ 誰っだっ 誰っだっ
♪ あれはぁ かぶっるっ かぶっるっまぁーーーーん
♪ カッッブゥーールマァーーーーーン


♪ 「狼男」ーーは見せぇーかーけでーーーー
♪ かぶった仮面、脱ぅぎ捨てる羊(ひつじ)ぃーー


♪ そんなに度胸はないのです、
♪ 強がって見せて威張るだけ、、
♪ ホントはいつもぉビクビクでぇーー、、、
♪ 「羊の心」の駄目な奴ぅ、、、、

♪ めぇぇぇぇめぇぇと鳴いてるーーーーー
♪ おーおーーーかみーーなーのさーーーーー

♪ 狩られるーーーーー恐怖ーーーー
♪ カブルマァーーーーン、 カ・ブ・ル・マァーーーーン

---狼の皮をかぶった羊のような虚飾まみれの己への自戒をこめて、自らに捧ぐ---

[注釈]
●狼の皮をかぶった羊---外観・見た目を取り繕い虚飾にまみれるばかりで中身がまったく充実できていないすかるのこと
●羊の皮をかぶった狼---飼いや犬のせいで狼は羊を捕まえられないでいました。ところがある日、狼が投げ捨てられていた羊の皮を見つけ、自分の身体の上にまとい、羊の群れに入り込んでいきました。

 群れにいた同じ毛皮の子羊が、羊皮を被った狼のあとを付いてきました。少し離れたところにおびき寄せると狼は自分のお腹の足しにしてしまいました。狼はしばらくそのように羊をだまして、存分の食事にありつけたということです。

『外観は人を欺く』∴だまされないようにせねばならない。

2009年11月18日水曜日

♪テブラマン[17歌]

♪テブラマン[17歌]
(デビルマン替え歌シリーズ第十七弾)
(作詞・ギターケースをランドセルみたいに背負うすかる)

テブラマン(手ぶら男)のうた

♪ あれはぁ 誰っだっ 誰っだっ 誰っだっ
♪ あれはぁ 手ぶっら てぶっらまぁーーーーん
♪ テッッブゥーーラマァーーーーーン

♪ 「手ぶらーーな奴」のーー 名をーー受ーーけてーーー
♪ あなたーーのキャスター コーローコロしましょーーー

♪ 大雨の中 大荷物、
♪ 花束抱えた踊り子さん、、
♪ 手ぶらのすかるは耐えられず、、、
♪ 「せめてコロコロはわたくしが、、、、」

♪ しーーーんし(紳士)をきぃーどるぅーーーー
♪ キーザーーーーなぁーー 奴ぅーーーー


♪ 優しいーーーー あくーまーーーーー
♪ テブラマァーーーーン、 テ・ブ・ラ・マァーーーーン


---常にギターケースにいろんな物を強引に装着し、ギターケース以外の鞄を持たないすかるはそのギターケースをランドセルの様に背負って小学生の如く手ぶら状態になるのが大好きなのが仇となり、本番終わりで、もらったばかりの大量の花束・衣装・靴・コルドベスケース・化粧道具、バストン・その他何が入っているんだかようわからん巨大なバッグ、スーツケース・キャスターバッグ(いわゆるコロコロ)での歩き移動でとんでもないこと(さらに最悪なことにしょぼふる大雨でカサなど指さねばならない状態ならなおさら)になっている踊り手さんに、ついつい「お荷物もちましょう」と言わざるを得ない紳士の仮面をかぶってしまう浅はかで、うわべだけの優しさを誇張してしまう残念な己への自戒をこめて、自らに捧ぐ---


[注釈]
●手ぶら---すかるはギターケース以外の物は基本的に持たない。(小型モニターアンプをのぞく、、)本番に望む場合も上着一枚脱げばそのまま舞台に上がれる格好なので、いつでも手ぶらである様、、(手ブラ←X)
●あなたのキャスター コロコロしましょう---手ぶらなすかるが、両手いっぱいの花束や、荷物をかかえ、不器用にキャスターバッグをコロコロ頃がしていて、更にカサまでさしたりして大変そうな歩き移動中の踊り手さんについついかけてしまうセリフ。。。
●優しい悪魔---キャンディーズがうたうのがもっとも様になる歌詞
なおすかるについては、、優しい←X 優しそうな振る舞いを無理矢理する←○

2009年11月13日金曜日

●Silencio「宇宙戦艦神田川三世」

シレンシオ(silencio)、、
静寂。アレグリアスの舞踏においてギターの旋律により踊られるゆっくりとした部分。  とある。ギタリストの見せ場でもある。

最初のきっかけを踊り手が出す場合もあるが、弾き始めたら、オーソドックスなシレンシオはほとんど最初の5拍で、(ジャラーーンX5で)ギタリストがテンポを決定し、踊り手はギターに合わせて優雅に舞う事が多い。

長さは導入部分2コンパス、マイナー4コンパス、「ひとつ」もしくは「短い奴」と言われた場合この計6コンパスでシレンシオを締める。

いままで弾いたアレグリアス、シレンシオが無いこともごく希にあったが、ほとんどは「ひとつ」=6コンパスである。
しかし、シレンシオの醍醐味はこの後につづくメジャー4コンパスである。マイナーからメジャーへ、、苦難、万難、喧噪、悩み、迷い、を新たな希望、笑い、幸福、喜び、にゆっくりと変えていく美しいメロディをほとんどのギタリストは準備している。が、このメジャー部分の4コンパスまで弾いて、計10コンパスのシレンシオを弾くことは、自分の経験では2%に満たない。(経験不足でアレグリ伴奏の絶対数が少ないのは否めないにしろ、、)多くの場合、構成、舞踏時間、振り付けの問題から削られてしまうのだ。

「シレンシオはふたつ、、10コンパス弾いてね」と言われたときには、気合がぜんぜん違う。この10コンパスをフルで弾いて初めてギタリストのシレンシオは完結する。

過去にたった二回だが、おまけであと2コンパス追加し計12コンパスのシレンシオを弾いたことがあったが、二回とも、足がぱたぱたと入ってくるもので、普通のシレンシオでは若干合わなかったので新たに作ったことがある。このときはカンテのキーの関係でAmで作った。(通常はEmで弾く)
その時のバイレとカンテの名前をとって「マリアンローザ」と命名したこのAmの12コンパス分のシレンシオは今でも、足があまりない場合にも使えるオリジナルのシレンシオとしてたまに前半6コンパスを弾くが、後半メジャー部分の4コンパスはそれ以降まったく出番がなかった。

だが先日A調カラコレスで「シレンシオ弾いて、、」といわれたとき、最初Am調の前半マイナー部分を弾いて暗すぎる感があったので、出だしのマイナー導入部分の2コンパスをメジャーに作り直し、メジャー後半4コンパスを連ねて繰り出したらしっくりきた。マリアンローザの後半メジャーは、最初の2コンパスをメジャーに作り直したことにより、通常弾かれるC調カラコレスなら転調して、、A調カラコレスならそのままで出番を見出した。

約1年前に訣別したギターの先生と二台のギターでハモっていたが、訣別をきっかけに、独奏出来るようにアレンジしなおしたハモメロ満載のもう一つの「すかるスペシャルシレンシオ」、、
コレは未だに10コンパスを完奏したことがない。後半のメジャー部分で自ら悶絶するほど美しく仕上がり、なんとか弾けるようになるまでも8ヶ月くらいかかったが、「ひとつね、、、」「短い奴ね、、、」と言われる度に涙ながらに前半の6コンパスともどもお蔵入りした来た。カポ位置が、0~2でないとキッチリ弾けない制約が更にこのシレンシオを弾く機会を奪ってきた。「ふたつ、、」そしてカンテのキー、、さらには、転調技の駆使、、、

「すかるスペシャル」はその10コンパスを完奏出来る日がくるまで、本番で弾くのを控えようと思った。(練習ではたまに弾いていたが、、)
「ふたつね、、」「ながいやつね、、、」と言われ、更にカンテのキーが合う日まで封印。「ひとつ」ではこのシレンシオの良さは半減、、いや80%減となってしまう気がしていたからだ。

カンテのキー、転調技の習得如何でも、弾けるかどうかわからんのに、弾けるときのためにほぼ毎日のように練習するのは、なかなか辛い。が、きっと弾けたらその努力は至上の幸福に転化するだろう。

先月17日、土曜日、、美女達が大挙して舞う立川フラメンコ(18時・20時ステージ)で、伴奏した。。。アレグリアスは計三回伴奏した、、だが、カンテキーなど、諸々の事情で、今回もお蔵入りとなったすかるスペシャルシレンシオ、、、、

まあそのうちいつか出番はくるだろう。。

だがこのシレンシオ、、、コレまで、いろいろな呼称で呼んできた、、

「ハモメロシレンシオ」、「DIEGO(最初の伴奏師匠の俗名)スペシャル改」、最近は、「すかるスペシャル」と呼称していたが、何の何だかサッパリ判らない。アレグリのシレンシオであることすらコレでは判読不明だ。。。で、、改名。

「宇宙戦艦神田川三世」
このシレンシオ、、伴奏最初の師匠 DIEGO師が弾いていた美しいメロディにハモリをつけて二人で弾いていたが、師匠との訣別を機に一人用にアレンジした。もちろん、コードや装飾音なども大幅に変更した。

その際、自分の幼少時に聞いた音楽がやはり影響してしまったのである。

まず、3コンパスめ、、3拍めくらいから、
■「宇宙戦艦ヤマト」でデスラー総統登場などのシーンでBGMとしてつかわれたコード進行を採用。。
宇宙戦艦ヤマトのエッセンスを盛り込んである。。。

次に、ヤマトの直後に僅かながら、
■「神田川」の香ただよう音の流れ(ショーヤンに敬意)を挿入。。。

さらに、6コンパス目最後のマイナーからメジャーに変わるコード進行を■「ルパン三世PartⅡ」のエンディングテーマの味付けを施す。。

やはり、名は体を表す。。わかりやすい?(どちらにしてもコレがシレンシオの名前であることなど誰もわからんか?、)、覚え安い、印象的な名前になったと自負するおばかすかる。。。。

Silencio「宇宙戦艦神田川三世」いつデビューできることやら、、、

しかし、先日ペーニャでこれを聞きたいと言ってくれた踊り手さんが現れ、、、、

また、別の踊り手さんから「宇宙戦艦神田川三世」のご指名が遂にきた。ただ、やはり時間的制約で、ひとつとなってしまった。でもせっかくご指名をいただいたので、弾こう!!!!

ついに踊り伴奏本番でこいつを弾く日がやってくる。。

2009年11月2日月曜日

♪ヒダルマン[16歌]

(デビルマン替え歌シリーズ第十六弾)
(作詞・損害保険代理店特級[一般]資格者なのに安全管理が怠慢なすかる)

ヒダルマン(火だるま男)のうた

♪ あれはぁ 誰っだっ 誰っだっ 誰っだっ
♪ あれはぁ 火だっるっ 火だっるまぁーーーーん
♪ ヒッッダァーールマァーーーーーン

♪ たぁったぁー ひとつのぉーー あやぁーまぁーちがぁーー
♪ そのあーとすべてーー をくーるわせってっくーー 

♪ 一拍見逃したら最後、 
♪ コンパス切れ目がずれてくる、、
♪ 気づいたときにはもう遅い、、、
♪ ボヤでは済まずに全焼だぁ、、、、

♪ 初ーーー期消ーー火こそーーーーー 
♪ 我ーーがーーー 使ーーー命ーーーーー

♪ セイフティーーーーー コンーパスゥーーーー
♪ ヒダルマァーーーーン、 ヒ・ダ・ル・マァーーーーン

---損害保険会社社員であった父を持ち、幼少時から、火の始末に対して人並みならぬ、防火教育を受けてきたにもかかわらず、、、またその後自らも火災保険を取り扱う損害保険代理店になり、火災保険料の防火装置割引、オール電化割引、空地割引など、その道のプロでしか知らない知識を身につけたものの、一拍聞き漏らしのボヤを漫然と気づかず放置してしまい、一曲がまるごと全焼してしまったことのある、一生後悔しそうなとてつもなく苦い体験を持つ己への自戒をこめて、自らに捧ぐ---

[注釈]
●火だるま---全体に火が付いて燃え上がること。
●一拍みのがし、、、---自分が1から数えて弾いているのに、踊り手の足がすでに12から数える足に変わってしまっていることにきづき、そのまま次のコンパス入り口で「しっかりリセット」して、数え方を変えれば済む話なのに、わざわざコンパスの途中で瞬間的にその足に強引にあわせにいこうとしてぐだぐだになってパニックに陥っていく様。
●初期消火、---上記の通り、間違えても冷静に10拍目で一旦終止し、イーっと叫んで(仮面ライダーの宿敵ショッカーの戦闘員のようなかけ声=フラメンコの世界では11拍目のみをイーッと数えて次コンパス12拍目から数えなおす時に使われる、、、ちなみに12取りから1取りに変わるときは、10拍目の強拍後、イッイーーと11,12,拍を叫んで1数えに突入していく)、次のコンパスでリセットすれば、なんの問題もなく、ボヤですみ、みんながほっとする基本的な類焼危険防止策のこと、、
なお本当の火災保険でも、損害防止費用保険金なるものが存在する、、ボヤで済ませるために消化に必要となった消化器その他、「全焼」という保険会社にとって高額な保険金を支払わねばならない最悪の事態を避けるために使われた損害拡大防止のための費用は保険会社はにこにこ顔ではらってくれるのである。。
もちろんそれが全焼時保険金よりも少額であることが大前提である。
●セイフティ コンパス---1から数えようが、12から数えようが、自分の心の中で、絶対にずれ込むことがない時計のようなコンパス感があれば、全く動じることなく、安全に曲の進行を見守ることができる、、フラ免許の原則的標語。。