2010年5月31日月曜日

絶対にちがう!!!

数週間前に手はつけたものの、2歌以降放置しておったSolea Por Buleriaの歌詞採り(耳コピー&歌詞カード検証)を再開する。

今回は手元にたまたまあって、口元が動画でも確認できそうなので、Baile Flamenco Ⅲ(DVD)のバイレがパストラ・ガルバンさんの奴だ。

男二人の歌い手が交互に歌う。5歌のコード進行もクールで、踊りも非常にかちょよい。

だが、、歌詞カードと画像をにらめっこしながら、有線のそこそこのヘッドフォンでボリュームを上げ上げにし、HD&DVDレコーダーの”必殺”10秒戻しボタンを狂ったように押しまくり、何度聞き返しても、歌詞カードの通り歌っていない部分が数カ所有る。どんなになまった発音でも、この言葉をいっていなだろーーそれってツッコミたくなる。

ツッコミその1
歌詞カード Y ESTO QUE ME ESTA PASANDO
耳コピー結果 ちょかぁめぼんばぁ~ ぱぁ~さんどぉ~

ツッコミその2
歌詞カード LO QUE A DIOS , PRIMA, LE DEBO EN VIDA LO ESTOY PAGANDO
耳コピー  こんぱにぃえらたみあ~でこはぁ~ でりぃかみあぁ~ えんう゛ぃだぁ~ ろぉちょい ぱぁ~~ あ~がんどぉ~

ツッコミその3
歌詞カード QUE PAGUE FATAIGAS GARANDES
耳コピー  けぱぁ ぜぇ~ ふぁ~


ちがうじゃねーーーか、、、全然、、、、どう読むとこうなるのだ?
いや、きっとまったく違う歌詞をうたっているのだろう。

まあ、いままでもそんなことはしょっちゅうあったから、もう驚かないが、、、、

そうなると、後はもう完全に耳コピーの世界。歌詞カードがないと思えば、これが普通なのだから、まあいいか。

だが、ここで問題なのは、スペイン語として通じるのか?どうか?
耳コピーで書きつづったひらがなが、いったいなんの単語なのか、前後の文脈から推測できない自分には、もはや、単に日本古来の童謡をそのまま聞いたとおり覚えて歌う外国人のような状態だ。

耳コピーにはメリットもある。
どの文字を発音し、省略し、文節をどこできって、”あぃー”とか”じゃー”とか歌詞カードにない言葉も、自分のひらがな歌詞カードにかいて、それっぽく歌うのに、威力を発揮することがある。
よって繰り返しマークを極力使わないようにするが、ネック裏譜面台の、面積に制約があり、今回は5歌まで(しかもその後ブレリアも三つ+〆歌)あるので、やはり、X2などの繰り返しマークを多用する。その時は、やむなく、DVD添付の歌詞カードに記載のない発声部分をカッコ書きする。

過去には、そんなこんなでやっと覚えた歌詞を、踊りに合わないからという理由でことごとく却下されたことがある。

この踊りには、あの歌が欲しい、、、、だと、、、、

そのたびに、その歌を採ろうとするが、歌詞が無かったり、原曲がなかったり、、、それでまた原曲を何とか入手して、耳コピー、、、、

耳コピーではいつまでたっても、正確なスペイン語になっていないきもするが、歌詞と全然違う言葉を発している場合がこれだけ多いなら、それはそれで、聞いたとおりの発音で(若干違っている可能性は有るにせよ、、)歌えるようにしておくのも、今は必要なのかもしれない。

ギターのファルセータはときとして、プロスペイン人の真似をした、日本人ギタリストの真似をすると、ちょっとずつ違うコピーが二度もしくはそれ以上重なることで、丁度よいアレンジ具合になったりすることがままあるが、、、

歌に関してはそうはいかない。
まちがった発音で歌っているかもしれない日本人の歌を参考にして、それを歌えるようにするより、スペイン人が歌っている奴を音源にして、聞き込んで、聞いたとおりのひらがな歌詞カードをスペイン語歌詞カードみながら作成し、それで歌える用にした方がきっと、いいはずだ。もちろんスペイン人が歌っている奴がすべて完璧とは言えないのだろうが、、、、それにいい加減な一握りのスペイン人の歌い手よりも正確な発音で歌っている日本人プロも沢山いるのはわかってはいるが、、、、、、

でも、逆に、きっちり発音できないスペイン人なら、こういう風に歌っちゃう、、、、とか、、、それはそれで有りなのかもしれない。きっちりスペイン語を発音できない自分には丁度よいのかもしれないし、、

希に、スペイン語の歌詞カードどおりに、きっちり歌おうとする日本人の歌い手をみていると、それじゃないとスペイン語にならないことは十分わかるのだが、音楽的に、、歌唱法的に、、、コンパス的に、、、踏むべき韻的に、、、、フラメンコ的に、、、、それでよいの?かどうか、、、、非常に疑問に思う場合がある。

歌い方が、人によって自由であることも、、、痛感する。。。

日本語なまりのスペイン語でなにがわるい?ってひらきなおったりもする。でもやっぱり、それっぽく、極力スペイン人に通じて、なおかつ、かっちょよい歌い方で、完璧に耳コピーして歌う、、、、いや唸りたいものだ。。。だからこそ、原音の選択に気をつかう。。。

フラメンコの歌は、、、そう、、、、歌っていると言うより、、、唸っているように聞こえることが多い。

それっぽく聞こえりゃ、まあそれでいいかぁとおもって始めたこの作業だが、高望みは果てしない。しかし一向に上っていかない。。だが、少しずつでも、発音修正をしていければ、、しないよりはましだろう。

歌詞が重要なのは、わかっているつもりだが、ギター弾いて、歌の旋律の音程をわざと弾かないようにコードの和音に気を遣う自分には、、フラメンコの歌は、多種音質を発する楽器の一つであり、その発音は、意味が通じることよりも、かっちょよい音程、音質で繰り出されることをついつい重んじてしまう。B'zのいなばさんや、マイケル・ジャクソンさん・桑田佳祐さんがやっていたように、歌詞の響きがわるいからと、全然違う言葉をつくってしまったり、明らかにあり得ない発音をしたり、、、発音がかっこいいから、この言葉を選んだんだろうなーと容易に想像がついたり、、、、

他にもっといろんな音が出せる可能性が有るのに、それをやらずに「にゃー」だけ唸っているのでは、この曲がったへの字の口がもったいない。

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