2010年3月14日日曜日

●第一次カラコレス大戦勃発

きっかけは、それまで敵対するとはおもっていなかったカラコレスから
突然の領空侵犯を受けたその日からはじまった。
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▼カラコレスの逆襲▼(2009年10月9日の日記より)
http://guitarraskull.blogspot.com/2010/01/blog-post.html

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▼カラコレスの追跡▼(2009年10月12日の日記より)

うちにある動画フラメンココレクション、、、カラコレスは3曲しかない、、、
★Bile Flamenco DVD Vol,1 一曲目、、(B=Marina Variente)
★フラメンコ舞踏選曲集(フラメンコ舞踏の魅力シリーズVOl,1)前編4曲目、、(B=La Tona)
★フラメンコの王女達Ⅱ(フラメンコ舞踏の魅力シリーズVOl.9)5曲目、、(B=Miraglos Mengibar)

今回コンパス譜書いたのはBileFlamencoの奴だが、他の二曲は、やはり、構成はもとより、歌寸法、も歌詞も違う。
A調で弾いているもの、、おったちギターで弾いているモノ、、さまざまだ、、あたりまえか。。
この領空侵犯したカラコレス、、追跡開始直後にその苦難の予想が容易にできるシロモノダ。。
何とか迎撃する手段を模索しないと、、、

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▼カラコレス地獄▼(2009年10月12日の日記より)

土曜日の練習会でホスト役のプロギタリスト・K先生がのたまう。。。
「オレはふり見れば伴奏できるよ。。。。」

すげーーーー。
振りを見ただけで、おそらくK先生の頭の中には、歌詞とメロディがうかんできているのだ。。。

すげーーーーー。
歌を覚えることも重要だが、今回は、最初から固定されて変更不可な振りに歌をあわせるという目先の目標がある。
ならば、歌えなくても、振り見て、メロディさえ浮かんでくれば、にゃー語でなんとかなる。
K先生が運良く、このカラコレスを伴奏してくれたが、感動ものである。
K先生が振りに合わせて弾くコードは、K先生がたまに漏らす歌に完全にリンクしている。振りを見て頭の中で歌いながら弾いているのだ。さすが。。。。踊りを熟知して、メロディをならしながら、(尚かつ歌詞付きで)弾いているのである。

K先生に教えを乞う。やはり1歌だけでも覚えて、振り見て自分で歌いながら長音、ギター部分のみのコンパスを調節して弾くことが出来るようになるのが先決とのこと。K先生自身、カラコレスについては、構成、コンパス数なども含めて、多角的に、相当勉強したと言っていた。
コードは最悪、CとG7だけでもなんとかなるとも、、、無理にF Eへの落としどころはどこかと迷走するより、節回しはさておき、まずは踊りとの合わせに重点を置くべきだろう。。
でもやはり、踊り手さんのためにはにゃーではなく、極力正確な発音で歌ってあげたいものだ。。。

1.5時間電車内でカラコレスをリピートしながら歌詞を追う。
カラコレス地獄の幕開けに武者震いしそうだ。

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▼カラコレスの擦り込み▼ (2009年10月12日の日記より)

デビルマンがそうだったように、、、何も覚えようとしなくとも、常に耳からカラコレスがリピートして入ってくる状況を故意に設定してやれば、年くってだいぶアルツィになったこの脳の中にもいやでも擦り込まれるはずだ。
最近滅多に見なくなったTVのCMと同じやり方で擦り込む。
歌詞カードを目で追わなくても、次の歌詞が浮かんでくるようになるまで、電車に乗る度にカラコレをリピートせねばなるまい。

その後初めて、寸法調節の応用が可能となることは火を見るより明らかである。
今日の結果、、、高田馬場→銀座、 銀座→西武立川、、、カラコレ三昧。。
次の歌詞は歌えなくとも、歌い出してもらえば、一緒に歌えるくらいまでこぎつけた感がある。。

デビルマンを聞いていたのはいまから約40年位前だろうか、、、
何でも吸収できたあの当時の脳にもどりたい。。。

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▼カラコレスの強拍▼(2009年10月12日の日記より)

カラコレス関連日記、、、なんだかシリーズ化してきちまったが、
この苦難を越えた先にはきっと今までにない何かがあるにちがいない。
何度も聞くうちにきづいたこと。
●●3●●●789 10、12
にアセントが来ている箇所がある。。。
へたれな自分、いまでも良くコンパス迷路にはまりこむことがあり、極力●●3●●●78、10、12で足を踏むようにしている。余裕が有るときは6を右手薬指でギター表面板をゴルペする。 12拍子系すべてに共通することだ。

このやり方でも見失うことがある。よく考えたら強拍以外の弱拍の寸法も影響しているのではないかと思い始めたのは1年位前だろうか?
最初の頃は●●3●●6●8●10●12で足でアセントを取っていたが、
これだと、弱拍が 1,2,  そして4,5,  そして7と9と11
弱拍2連拍が二回、1拍が3回も出てくる。。コレでは今自分がどこにいるのか見誤る可能性が高い。  んで、6をやめて、7,8に強拍をかえる。うちにある、古いパコの映像もほとんどがこの踏み方である。
つまり、  ●●3●●●78●10●12だ、、
しかしコレでも弱1拍が二回(9と11)がでてくる。

で、よく考えたら、今回カラコレで聞いた強拍、 ●●3●●●789 10●12なら弱2連拍が1回(1と2)、弱3連拍が1回(4と5と6) 弱1拍が1回(11のみ)、、、、コレならもしかしたら更にコンパス迷路にはまりこみマクリの自分の地図が僅かながらグレードアップするかもしれない妄想にかられる。
強1拍(3)のあと3回休んで、強4拍(7 8 9 10)、最後にも一度強1拍(12)
全部コレではまずいだろうが、コンパス迷路で遭難しそうでヤバそな時やシエレ直前などに使えるかもしれん。

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▼カラコレスの駆逐▼(2009年11月18日の日記より)

何度か見ている、あの課題の振り付け固定のカラコレス、、、
プロギタリスト、踊り手でもあるカンタオーラ、フラメンコに精通しているアフィシオナード、
何人かが例のカラコレスにとりつく様をみて、やはり、自分では全く?だった部分が若干見えてきた。
だがしかし、やはりその人達をもってしても、この振り付けが固定されたカラコレスは、その最終的な回答がすぐには出てこない。
ある程度、こんなもんか?というところまでは行くのだが?

プロギタリストの視点から、、踊りを熟知しながら歌うカンタオーラの視点から、、回答をまさぐり出す。それにやっとのおもいで作り上げたバイレフラメンコのカラコレコンパス譜とにらめっこしながら長音歌部分のコンパスを削除し、追加して、固定された振り付けのこのカラコレスのコンパスにあてはめていくが、単純に寸法があっていれば良いというモノでは無いようだ。。
歌の最後の部分が足にかぶって良いのか?とか、、、、
歌の節目の振りがやはり有るようで、そいつに合うよう逆算して声ののばし具合を調節するカンタオーラの苦労が手に取るようにわかる。
やはり、こいつは歌に合わせて踊れないと非常に厳しい。
でも少し安心した。プロでも困難であるということがわかって、、、
何度もあわせがあるならそのうち合うのだろうが、1~2回だとやはり厳しい。だが、何とかこいつを駆逐出来そうな気配は感じた。
あとは共存か???

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▼カラコレスの寸法▼(2010年1月8日の日記より)

年末の仕事納め、、、
またまた突然弾いてと言われて、
新たな別の踊り手さんの、振付もまったく違う別のカラコレスの独伴奏弾き語りをする、、、、
やはりこれも振付が固定されている。動かせない。

一発目、、、まったく合わない。。。
原曲は?と訪ねたら、、、わからないとのこと。。。
年明け早々、二発目の前日、、、途中の「ぽるけべんてかたーーーーーニャーーー」
の直前までの計25コンパスの内訳を、メールで受け取る。
どうやら自分はもっていないソロコンパスの該当部分が26コンパスで、1コンパスだけ減じると全体の長さは、合うらしい。
この踊り手さん、わざわさコンパス数えてくれたのだ。ありがたい。そして、細かい部分も指示がきた。 非常に助かる。。。。
以下、25コンパスの内訳だ、、、、
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5+歌無し1
3+歌無し1
3
3(3つめ下がる節回し)
歌無し1
1(マイナー)
歌無し1
メジャーに戻って4
歌無し1
〆1
------以降「ぽるけべんてかたーニャーー」だがこの踊り手さんの振りにはない。
手元にはソロコンパスがないのでこの前苦心して作ったバイレフラメンコのコンパス譜とにらめっこする。

バイレフラメンコでは、歌始まってポルケベンテカターにゃーーーーー直前までは全部で30コンパスある。
このコンパス譜から5コンパス分、上記パートを考えながら塗りつぶせば、この踊り手さんの振りにあうコンパス譜ができる。
で、、、、

最初の歌無し1コンパス部分までの6コンパスを5コンパスに短縮(長音部分の1行削除)
で歌無し1コンパスで、帳尻合わせその1完了
次の3+歌無し1はそのまま合う。さらに、次の3+3+歌無し1,、、、
ここが苦労した。バイレフラメンコでは、8あるところを3+3の6にするため、削除する2行を検討する。
ばものばものーーーの直後の歌無し1コンパスを削除し、最期の2コンパスかけて「えるたーとーいふあれーおーん」と歌っている部分を1コンパス目の前半6拍と2コンパス目の後半6拍をたして、1コンパス分ぶったぎる。
結構強引なやり方だが、歌詞をとぎれさせないようにするにはこれしかない気がする。

これで3+3+歌無し1でばっちり、帳尻合わせその2完了

1(マイナー)
歌無し1 の部分はバイレフラメンコそのままでOKだ、、、
次のメジャーにもどって4コンパスは、
最期の歌無し1+〆1から逆算すると

6コンパスを4コンパスに短縮しなければならない。

どの2コンパスを削除するか検討した結果、
「てきえろじょー」後の長音と二回目の「てきぇろじょー」を削除し、すぐに
「まっからまれーーー」へ突入するとうまくいく。これで帳尻合わせ3,完了。。。

寸法合わせは3ステップでなんとかなった。

これできっちり25コンパス、、、内訳もばっちりのはずでこの踊り手さんのカラコレスに合うはず。。。。。
で、、、おそるおそる弾いてみる。。。
コンパス譜とにらめっこしながらかたことのなんちゃってスペイン語をひらがな譜面で弾き語りながら、踊りをチラ見、、、、部分、部分、〆はぴったりあっている。
25コンパスめ、、、、前回は悲しい顔していた踊り手さんが、笑顔で〆た。。。よかった^-^

ほんのわずかにカラコレスとの共存・和平への道が開けた気がした、弾き初め・仕事初め、、、、、
今回は踊り手さんからの正確な指示があったからうまくいったが、これを踊りみて割り振るのはなかなか一朝一夕ではうまくいかない。
だが、判断できるようにならないと、弾き語りはできない。。

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▼カラコレスのシレンシオ▼(2010年2月9日の日記より)
先日歌寸法を切った貼ったして、やっとのおもいでぴったり合わせたカラコレス、、
歌うのに神経を注ぐため、弾き慣れたC長調で歌部分を弾き語り、10コンパスのシレンシオに入る瞬間Am短調の導入2コンパス。Am短調4コンパス。A長調4コンパスの合計10コンパス(すかる呼称”マリアンローザフルシレンシオ”)の後、また突拍子もなく、素知らぬ顔でC長調のエスコビージャへ戻して弾いた。
C長調→Am短調への転調自体、以前音大教師にならった五度圏にあてはめたので、それほど違和感のあるものではない、、、と自分では思っていたのだが、、、、 「転調しないでほしい、、、、」との注文が、、、、
どうしよう。。。
最初からサリーダ、歌部分などカラコレス全般をA長調で弾けば、そのままA調シレンシオ10コンパスを経由し、なんら問題ない。
だが、やはりカラコレスはC長調で弾かないとなんだか、それっぽくない。
以前からC長調のアレグリアスを弾くときも、シレンシオがきたらどうしようと悩んでいた。
自分はC調のシレンシオをまったく持っていないのだ。
C調なら、シレンシオはCmじゃなきゃなー。でもCmから始めるとセーハばっかりでやだなーーーーー。というのがいままで手をつけようとしなかった理由だ。しかし、、 いつかはなんとかしなければならないとは思っていたが、この機会にC調のシレンシオ10コンパスをなんとかしようと思い立ったら、DVDコレクションを漁っていた。

Caracolesスペシャル(といっても3曲27分しかない)の中で、ミラグロス・メンヒバルさんのバタ・デ・コーラ+アバニコ+パリージョの重装備舞踏の後ろでギターおったてて弾いてる人のSilencioの音を参考にし、作り始める。
導入の2コンパス、、参考音源はC長調、、、これを採用し、アレンジしまくる。いつものように3和音ではなく、開放弦多様の4和音5和音の自分では正確に表記することができない新作コード作り。その後の4コンパス+4コンパスは前半後半で短調・長調を分けずにまじり合わせて短調、長調が混在するコード進行を考えてみる。
Paco De Luciaの「わたしの霊感」(アレグリアス)で使われた手法だ。
そこにナポリの6度を味付けして仕上げる。。。
ハモりなメロディもいろいろ考えたが、宇宙戦艦神田川三世のように、実戦配備に1年以上の訓練が必要な難しい奴は、だめだ。。即戦力でないとこれを弾くかもしれない3月に間に合わない。しかし、なにも技術的に進歩がないのも、マンネリでおもしろくない。。で、、、、
いままで、音量が小さくなってしまうので避けてきたトレモロをふんだんに盛り込んでみる。美しく、ある程度の音量を確保しながらトレモロを奏でるのは大変だが、あとあときっと使い勝手のよいC調シレンシオになるはずだ。結局、いやだったセーハのCmのコードは一度も使わずに完成した。

ちょっと入り口がラヂオ体操第二っぽくなってしまったのがきがかりだ、、、、

名前も考えなきゃなー。。。 BSの番組のBGMで使われたギターソロ曲が耳に残っている状態でできあがったから、、、
「世界遺産」にするか。。。。

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この5ヶ月、第一次カラコレス大戦勃発からの死闘を振り返って、この強敵の偉大さを改めて痛感する今日この頃、、、
いまや、タラントとならび、弾き語り伴奏困難曲、第一位か?

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