2010年5月27日木曜日

カバルとアカバラドス

「シギリージャ マチョ」でGOOGLE検索をかけたら、パロの紹介のなかで見つけた言葉。「カバル」「アカバラドス」
http://www.esflamenco.com/palos/jaseguirilla.html
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ギター

常に中間、モードスケールで弾かれるが、時折メジャーコードで軽いサポートがある。この部分はカバル(シギリージャの締め)に似ていることから、“アカバラドス”と称される
基本のキーは次の通り:
A –B フラット
カンタオールに異なる音調を求めるにはセヒージャ(カポタスト)が必要である。いつも左手の同じ位置で弾かれるからだ。歌の間の転調はAメジャーとB♭メジャーで、“エル・マチョ(一部のカンテで締めに用いられる詩)”が歌われる時はDマイナー、Cメジャー、B♭メジャーが続き、Aメジャーで終わる。
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数少ないシギリージャ伴奏の記憶をたどる。。。「軽いサポートとして弾くメジャーコード」とはFで弾く部分のことであろう。
これを「アカバラドス」というのは全然知らなかった。こんどは、
「アカバラドス」をググったが、検索結果はみつからなかった。
そして、カバル、、、これも初めて聞く言葉だ。
やはりググっても、フラメンコのなかでつかわれる「カバル」の結果が出てこない。

で、数ヶ月前にヤフオクでゲットした、書籍 フラメンコ百科のフラメンコ小辞典を調べる。「アカバラドス」はなかったが、「カバル」の語彙解説はあった。

新フラメンコ百科(パセオ)より----------

カバール(カバーレス)
cabal(cabales)
①(形)完全な。②[形式]シギリージャ・カバール(シギリージャス・カバーレス)→早わかり(シギリージャの項)
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で、、シギリージャの項のページ(フラメンコ早わかり)へとぶ、、

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(抜粋)
シギリージャの一種にカバール(複数形でカバーレスとも)と呼ばれるスタイルがあります。後歌やカンビオ(替え手)から転じたと言われ、長調で歌われます。曲調は伸びやかながら、詠唱の難しいものです。シギリージャの最後に歌われることが多いようです。
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これで、ピンときた。シギリージャのカンテソロの音源で聞いたことがある。ほぼ曲が終わりに近づいたあたりで、、なんだか明るく陽気な歌になっちゃったなーー、シギリージャってこんなに明るくおわっちゃうんかぁ????と思っていた部分のことみたいだ。
たしかに、一歌の途中、後半あたりでそんな雰囲気を瞬間的に耳にしてて、あわててFのメジャーコードに替えることがあるが、、、それが「アカバラドス」ということになるようだ。

今日も、マチョで撃沈し、ようやく、マチョ部分だけのコンパスコードひらがな歌詞付きすかるすぺしゃるあんちょこの作成に乗り出そうとする矢先のオベンキョであった。。

とおもったら、知人のブログにしっかりカバールの記載があった。。調べたりなかった自らを反省、、、
カバルではヒットしづらいが、「シギリージャ カバル」「シギリージャ カバール」なら参考サイトが沢山ヒットした。
「アカバラドス」は自分が見たサイト以外はやはり見つからなかった。

もしかしたら、、、カバルににている、、、、というスペイン語そのままか、、、、、一つの言葉じゃないのかなーー? だめだ、、、よくわからない。。辞書にもそれらしい言葉がない、、、


acabar 動詞 ;;を終える、 完成する、 完了する  は見つかるが、、、

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この日記を書いた翌日、尊敬する歌える(そして踊れる?)先輩ギタリストからありがたいコメントをいただいた。

a + XXX + ar って形は大体「XXXにする」って意味になって
例えば acercar (近づける)って単語は a(に) + cerca (近く) + ar (する)。
で同様に acabalado は cabal を a + cabal + ar にしたものの分詞型。
というわけで、スペイン語の通常の意味では「完了した」だけど、
ここでの意味は「カバルっぽくされた」だと思うよ。

感謝の念とともに、スペイン語の勉強の必要性を痛感した。。。。

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